通信制高校はメリットが沢山ある

経験

僕は高校、大学ともに通信制の学校に行き、卒業した。
この経歴を元に実際に行ってみて、わかった「メリット・デメリット」を書いていこうと思う。

僕自身の感覚ではあるが、高校に進学する学生のうち半数以上は通信制の高校に通っても問題ないと思っている。
なぜなら、周りが言うようなデメリットはいうほど問題にならないから。

なぜ、僕が通信制高校に行くデメリットが問題ないかというと、「デメリットよりもメリットの方が圧倒的に強い」と思っているから。

もし僕が、高校受験前に戻ったとしても「通信制高校に通う」と断言できるぐらいには通信制高校のメリットは大きいと思っている。

なので、僕自身経験をもとに通信制高校のデメリットとメリットを書いていくので、通信制の学校に行くかの参考にしてほしい。

僕が感じたデメリットは二つだけ。

  • (全日制と比べて)学校に行かなくなりやすい
  • (全日制と比べて)進学、就職に対しての支援が少ない

これだけである。

基本的に通信制高校は全日制と比べて通学日数や授業時間が少ない為、自由な時間を作りやすい。
しかし、自由な時間があるが故に最低限の自己管理はできないと学校に行かなくなるという事が起きる。
わかりやすいのが大学生で、スケジュールが厳しかった高校生活が終わり自由な時間が多くなった大学生は一定数、講義をサボるようになり留年したり、退学したりするのは聞いたことがあるだろう。

そして、全日制高校と違い通信制高校は生徒を卒業させることに重きを置いていて、就職や進学については全日制高校みたいに力を入れていない。なので、あらかじめ卒業後どうするのかをある程度、考えておく必要がある。

通信制の学校のメリットを僕の経験からあげるなら

  • 校則がかなり緩い
  • 試験や提出物が少ない
  • 学校以外の時間が多く取れる
  • 人間関係が楽

などがあげられる。

〇校則が緩い、試験や提出物が少ない

正直なところ、校則や提出物などは私立か公立かで大きく変わると思う。
僕は公立の通信制高校に通っていた友人がいて、高校の話をしたときに公立学校は全日制の学校と同じような校則だったらしく「私立は結構、緩いね」と言われたことがあるので、私立の学校前提で聞いてほしい。

僕が通っていた私立の通信制高校はピアスと派手な染髪がNGではあったが、目立たない透明ピアスと脱色しない程度の染髪だったら黙認されていた。
特に女の子は緩くよっぽど派手な格好でなければ黙認されていたように思う。

この様子から何となく察してもらえると思うが、髪の長さやパーマ、縮毛矯正、制服などの着こなしについてはそもそも校則がかなり緩く、むしろパーマを当ててきれいにセットして学校に登校すると「今日の髪型良いね」と言ってくれるような学校だった。
怒られているのは金髪で派手に制服を着崩したやんちゃな子ぐらいで、全日制の高校に比べれば雲泥の差だったと言える。

また提出物に関しても、宿題は基本的に無く出たとしても、感想文やアンケート的な物で一般的な宿題と比べるとかなり少なく、緩いと言えるだろう。

試験も小テスト的なものは無く、勉強内容が全日制の授業に比べれば簡単なので、それに付随して定期試験もそんなに難しく感じるようなことは無かった。
当たり前だが、復習等しないとテストの点は取れない。さすがにそこまで甘くないが、それでも出題範囲や内容は結構緩く感じた。

学校以外の時間が多く取れる

学校以外の時間が取れることは、とても大きなポイントであると思う。

僕が行った高校は

  • 全日制と同じく毎日登校する「週五日コース」
  • 木金曜日に登校する「週二日コース」
  • 第二、第四土曜日に登校する「月二コース」
  • 夏休み、冬休み期間の10日(全部で20日)登校する「年二コース」

と全部で四種類あった。

見てもらえばわかる通り、いろいろな状況に合わせられるコース設定がされていて、高校に行きながら好きなことをする時間を多くすることが出来る。

僕の行った高校は、年ごとにコースを変更できたので「年二コース」以外は一通り年間通して通っていた。

それぞれの感じを話すと


〇「週五回コース」は「勉強は楽したいし、部活とかもあんまりだけど青春したい」という感覚の人向け。
全日制とあまり変わらないスケジュールではあるがその分、人と会う回数も必然的に増える為、友人や彼氏、彼女もできやすい。かつ勉強はそんなにきびしくないという感じ。僕が行った高校は部活動的なものはあったが「やりたい人だけ」という感じで進められることもほとんどないし、そもそも2,3個ほどしか部活が無かった。部活というより同好会といった方が良いと思ったぐらいだ。
ちなみに同級生が一番多いのがここ。数人は年が1,2個上の人がいる感じ。

〇「週二回コース」は「月二回コース」との間を取った感じ。友達もそれなりに作りたいけど、自分の時間も欲しい人向け。趣味やバイトにも時間がとれて同期の友人もそれなりに作れる。個人的には一番おすすめなところ。
同級生も半数以上いるが、年上の人もそれなりにいる。
ちなみに、夏季、冬季休暇があるのはここまで。

〇「月二回コース」はバイトや趣味に重きを置いた人向け。そんなに高校生活に重きを置いていなく、仕事をしている人も多い。
同級生の割合が半数を切り、年上の人の割合と五分五分なところ。結構年の離れた人もいて、高卒の資格を取りに来ました的な人が多い。

〇「年二回コース」は行ったわけではないが「月二回コース」の時に授業が被っていたのでその時の様子から話すと、基本的に遅刻、欠席した時点で留年確定だった。同級生はほとんどおらず、社会人が多め。完全に高卒の資格を取りに来た人のみという感じ。友人もできなくはなさそうだが、実際は難しいと思う。

〇人間関係が

結論から言うと、人間関係は見出しの通りとても楽だった。そもそも学校に通う人数も一般の高校に比べれば遥かに少ない為、そもそもの関わらなければならない人が少ない。

先生たちも全日制の高校の先生たちに比べれば遥かに理解のある先生だった。

僕が通っていた頃の通信制高校のイメージは「中学で様々な理由で不登校になった子や、問題をおこすような子が、どこの高校にも行けそうにないから最後の手段で行かせるところ」とういうものだった。

実際に現役世代やそれに近い年の人たちの中の8割はそういう子だったと思うし、僕自身もその1人だった。

現在のイメージがどうなっているかは僕には定かではないが、そういうイメージが完全になくなってるとは思えないし、このブログを見てくれている人も似たような不安になることがあるから調べているのだと思う。

実際に通った身からすると、まったくの無問題ではあるが、それでも不安は拭えないだろう。

僕が言えることは神経質なほど気にする必要はないという事と、たぶん見てくれている人は親御さんか現役学生だと思うから、お互いにちゃんと話してから決めて欲しいという事だけだ。