「浪人したら就職で不利になるんじゃないか」「面接で浪人のことを聞かれたらどう答えよう」——そんな不安を抱えて検索している人に向けて、実際に高校で3浪した僕自身が、就職までのリアルな経験を話していきたいと思う。
ネットには就活サイトの一般論があふれているけど、この記事は「実際に浪人して社会に出た本人」の一次情報だ。同じ不安を持つあなたの参考になれば嬉しい。
※この記事は、大学受験や高校での「受験浪人」が就職に与える影響について書いている。卒業後に内定がなく再挑戦する「就職浪人」とは別の話なので、そこだけ先に補足しておく。
結論:浪人は就職にほとんど影響しない
先に結論から言ってしまう。高校や大学をきちんと卒業していれば、浪人が就職でネックになることはあまりない。
これは理屈ではなく、僕自身の経験からの実感だ。僕は高校で3浪という経歴を持っているが、就職の場面でそれがマイナスに働いたことは一度もなかった。
世間一般でも、一浪・二浪くらいなら就職活動で大きく不利になることはないと言われている。三浪以上になると採用のハードルが少し上がる場面もあるが、それでも「なぜ浪人したのか」「その期間に何を得たのか」を自分の言葉で語れれば、十分に対応できる。
そもそも「浪人=就職に不利」と感じるのはなぜ?
浪人を経験した人がここまで不安になるのには理由がある。多くの人が、こんな思い込みを抱えているからだ。
- 現役合格した人より自分は劣っている
- 企業から「目標に向かって頑張れない人」と見られるんじゃないか
- 「自己管理能力が低い」とマイナス評価されるんじゃないか
でも、これはあくまで本人が抱きがちなイメージであって、実際の採用現場でそこまで重く見られるわけではない。企業が本当に知りたいのは「浪人したかどうか」ではなく、「今この人がどういう人物で、何ができるか」だ。
僕自身、就職のときに浪人経験を責められたり、疑いの目で見られたりした記憶はない。だからまずは、この思い込みを一回手放してほしい。
何浪まで就職に影響しない?
気になる「何浪まで大丈夫なのか」という目安についても触れておく。
- 一浪・二浪:ほとんど気にされない。よくあることとして受け止められる
- 三浪以上:採用のハードルが上がる場面もあるが、理由と経験をきちんと語れれば問題なく対応できる
ここで大事なのは、浪人の年数そのものより「その期間をどう過ごし、何を得たか」を語れるかどうかだ。僕は高校で3浪しているが、それでも就職できた。年数だけで判断されるわけではない、というのは体験者として断言できる。
【体験談】高校3浪の僕が、就活をほぼせずに就職できた話
ここからは、僕自身の経歴を具体的に話していく。「3浪でも就職できる」というリアルな一つの事例として読んでほしい。
高校を6年かけて卒業した
僕の高校時代を流れで説明すると、こんな感じだ。
- 親に言われるがままに県立の高校に入学
- 家を早く出てお金を稼ぎたくて、高校を3ヵ月で中退
- 現実の厳しさを知り、翌年度に通信制の高校へ再入学
- 3年次の3学期に、父親の奨学金の使い込みが発覚して休学
- 休学中に学費をバイトで貯め、翌年通って卒業
結果として、高校の卒業に6年かかった。自分ではどうにもできない事情で足止めを食らうのは本当にしんどかったが、バイトで学費を貯めて卒業までこぎつけた。「やりようはある」というのは、この経験からの実感だ。
夜間の短大から通信制大学へ
- 母親を安心させるために、夜間の短期大学に通う
- 短大でハマったダーツに打ち込む時間を作るため、通学不要の通信制大学へ編入
「親を安心させたい」気持ちと「やりたいことに時間を使いたい」気持ちの両方を、その時々で選び取ってきた。通信制という選択肢は、僕をずっと助けてくれた。
就活をほとんどせずに就職した
意外に思われるかもしれないが、僕は就職活動をほとんどせずに就職した。
特別な伝手があったわけではない。自分のしたい仕事を探したときに、いわゆる就活をする必要性を感じなかったから、しなかっただけだ。
そして繰り返しになるが、**3浪という経歴が就職で不利に働くことはなかった。**ここが、この記事でいちばん伝えたいポイントだ。
浪人が就職でネックにならない理由
僕の経験を踏まえて、浪人が就職の壁になりにくい理由を整理しておく。
- 卒業していれば「高卒・大卒」という事実が残る。浪人の年数より、最終学歴の方がずっと重く見られる
- 企業は過去より「今と未来」を見ている。何年浪人したかより、入社後に活躍できそうかが大事
- 面接対策はテンプレで十分カバーできる。浪人について聞かれても、答え方を用意しておけば怖くない
面接で浪人について聞かれたときの答え方
「面接で浪人のことを聞かれるのが怖い」という不安は、対策すればほぼ消える。ネットを調べれば答え方の例はいくらでも落ちているし、面接の質問はテンプレでだいたい対応できるからだ。
ポイントはシンプルで、浪人を言い訳せず、その期間に得たものを前向きに話すこと。たとえば、
- なぜ浪人という選択をしたのか(理由を正直に)
- その期間で何を学び、どう成長したのか
- その経験を仕事にどう活かせるか
この3つを自分の言葉で話せれば十分だ。ネガティブに隠そうとするより、堂々と話す方が印象は良くなる。
浪人を就職で「強み」に変えるには
浪人期間は、見方を変えれば「人と違う経験を積んだ時間」でもある。回り道をしたからこそ話せることは、意外と面接で武器になる。
僕の場合で言えば、中退・休学・バイトで学費を貯めた経験は、どれも一筋縄ではいかなかった。でもそのぶん「困難な状況でも自分でやりようを見つけて動ける」という話は、自分の言葉でリアルに語れる。これは現役でまっすぐ進んできた人には出せない味だ。
浪人を「失った時間」と捉えるか、「自分だけの経験を積んだ時間」と捉えるか。就職の場面で効いてくるのは、間違いなく後者の考え方だ。
浪人して不安なあなたへ
就職以外にも、浪人中はいろんな不安が押し寄せてくると思う。同級生に置いていかれる焦り、志望校に行けるかどうか、親への罪悪感。そのあたりにも少しだけ触れておきたい。
まず、人生は自分のものだ。親への感謝はしてもいいが、罪悪感まで感じる必要はない。自分を追い込まないでほしい。
もし勉強や人間関係が辛くて浪人につながっているなら、通信制高校という選択肢を入れてみてほしい。通信制には浪人した人や似た境遇の人が多くて、全日制より遥かに気持ちが楽だと僕は感じた。
そして、本当に行きたい志望校があって浪人しているなら、それはすごく良いことだ。志望校に行ければ高卒・大卒に近づいて、就職の悩みも悩みではなくなる。心からエールを送る。
こうやって調べているなら、あなたはもう大丈夫
最後に伝えたいことがある。
あなたが今こうして調べているように、わからないことや不安なことは、調べればだいたいの答えが落ちている時代だ。僕自身も、不安なときは常に調べるようにしている。
情報の信憑性を見極める注意は必要だけど、怪しい情報に踊らされないよう気をつけながら、これからも情報収集を頑張ってほしい。
まとめ
この記事のポイントを振り返っておく。
- 高校や大学をきちんと卒業していれば、浪人が就職でネックになることはあまりない
- 一浪・二浪はほぼ気にされず、三浪以上も理由と経験を語れれば対応できる
- 僕自身、高校3浪でも就活をほぼせずに就職できた
- 企業は浪人の年数より「今と未来」を見ている
- 面接では浪人を隠さず、得たものを前向きに語れば十分
- 浪人は「自分だけの経験を積んだ時間」として、むしろ強みに変えられる
浪人は、就職の終わりでも人生の終わりでもない。回り道に見えても、そこで得たものはちゃんと自分の力になる。焦らず、自分のペースで進んでいってほしい。
