耳の穴にイヤホンを突っ込むあの感覚が、僕はどうにも苦手だ。
数時間つけていると耳の中が蒸れてくるし、圧迫感で耳が疲れる。何より、インターホンや家族の呼びかけが聞こえなくて、いちいち片方を外すのが面倒くさい。カナル型イヤホンの音質は好きなのに、この「耳を塞ぐ」というただ一点が、ずっと引っかかっていた。
そんな「耳を塞ぐ問題」から解放してくれるのが、今回レビューする「Anker Soundcore AeroFit 2」だ。
これは、耳の穴を塞がず、耳の外側に掛けて使うオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。イヤーチップを耳の穴に押し込まないので、圧迫感や蒸れを抑えながら音楽・動画・通話を楽しめる。前モデルから装着構造が見直され、イヤーフックの角度を4段階で調節できるようになった。耳の大きさや形に合わせてスピーカーの位置を動かせるので、オープンイヤー型で重要なフィット感と音の聞こえ方を自分で調整できる。
音質面では、20×11.5mmの大型ダイナミックドライバーと独自のBassTurbo構造を搭載。高音質コーデックのLDACやハイレゾ再生、3Dオーディオにも対応する。さらに、イヤホン単体で最大10時間、ケース込みで最大42時間再生。IP55の防塵・防水、ワイヤレス充電、マルチポイント接続と、日常で役立つ機能も充実している。この記事では、装着感、音質、低音、音漏れ、通話、バッテリーを、実際に使っている人たちの声も交えてレビューしていく。
- Soundcore AeroFit 2ってどんなイヤホン?
- Soundcore AeroFit 2の基本スペック
- 装着感をレビュー
- Soundcore AeroFit 2の音質をレビュー
- LDACとハイレゾ再生をレビュー
- 3Dオーディオをレビュー
- 周囲の音を確認できる使いやすさ
- 音漏れをレビュー
- 最大42時間のバッテリーをレビュー
- ワイヤレス充電とIP55をレビュー
- 通話性能をレビュー
- マルチポイント接続をレビュー
- タッチコントロールと装着検出をレビュー
- Soundcoreアプリの機能
- Soundcore AeroFit 2のメリット
- Soundcore AeroFit 2のデメリット・注意点
- Soundcore AeroFit 2がおすすめな人
- Soundcore AeroFit 2をおすすめしにくい人
- まとめ:「耳を塞ぐストレス」から解放されたい人へ
Soundcore AeroFit 2ってどんなイヤホン?
Soundcore AeroFit 2は、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」のイヤーフック型オープンイヤーイヤホンだ。2023年11月発売の初代「AeroFit」を、装着感・音質・機能面で進化させた次世代モデルにあたる。
一般的なカナル型はイヤーチップで耳の穴を密閉して音を届けるが、AeroFit 2はスピーカー部分を耳の穴の近くに配置し、耳を塞がずに音を届ける構造だ。音楽を再生しながら周囲の音を確認できるので、家事、デスクワーク、散歩、ランニング、通勤などの「ながら聴き」に向いている。耳の穴にイヤホンを入れないから、カナル型の圧迫感や蒸れが苦手な人にも選びやすい。
2024年10月発売で、ミッドナイトブラック、パールホワイト、ディープブルー、シルバーグリーン、ブロンズゴールドの5色展開。ビジネスシーンでも浮かないスタイリッシュな見た目も評価されている。
Soundcore AeroFit 2の基本スペック
まずは公式仕様を表でまとめておく。
| 商品名 | Soundcore AeroFit 2 |
| 製品型番 | A3874 |
| 製品タイプ | イヤーフック型オープンイヤーイヤホン |
| ドライバー | 20×11.5mm ダイナミックドライバー |
| 通信方式 | Bluetooth 5.4 |
| 対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
| イヤホン単体の再生時間 | 最大10時間 |
| ケース込みの再生時間 | 最大42時間 |
| 通話時間 | 最大8時間 |
| 短時間充電 | 約10分の充電で最大4時間再生 |
| 充電時間 | 約1時間(イヤホン)/約2.2時間(イヤホン+ケース、Type-C時) |
| 充電端子 | USB Type-C/ワイヤレス充電対応 |
| 防塵・防水規格 | IP55 |
| マルチポイント | 対応 |
| 操作方式 | タッチコントロール |
| 装着検出 | 非対応 |
| イヤホン重量 | 片耳約10g |
| ケース込み重量 | 約85g |
| ケースサイズ | 約80×66.7×25mm |
| カラー | ミッドナイトブラック、パールホワイト、ディープブルー、シルバーグリーン、ブロンズゴールド |
| 保証 | 通常18か月+Anker会員登録で6か月延長(最大24か月) |
| 公式販売価格 | 16,990円(税込・記事作成時点) |
オープンイヤー型としての快適さだけでなく、LDAC、ワイヤレス充電、マルチポイント、アプリによる音質調整など、ミドルクラス以上の機能を備えている。
装着感をレビュー
耳を塞がないイヤーフック型
Soundcore AeroFit 2は、イヤーフックを耳の後ろに掛け、スピーカー部分を耳の穴の近くに配置して使う。イヤーチップを耳の中に入れないので、カナル型で感じやすい圧迫感や密閉感がない。長時間つけても耳の中が蒸れにくく、デスクワークや家事をしながら数時間使う用途に向いている。耳を密閉しないことで自分の声が頭の中に響く感覚も抑えやすく、オンライン会議や音声通話でも自然に話しやすいのがメリットだ。
この装着感は、実ユーザーの評価がとにかく高い。「装着して数分もすれば、装着していることを忘れるレベルの空気感」「毎日5時間以上つけて検証したが、長時間でも耳が疲れない」という声が並ぶ。オープンイヤー型の中でも装着感はトップクラス、と評されるほどだ。
イヤーフックを4段階で調節できる
AeroFit 2では、イヤーフックの角度を4段階で調節できる。耳の大きさや形に合わせて角度を変え、スピーカー部分を耳の穴に近づけたり、圧迫感の少ない位置に動かしたりできる。しかも装着したまま角度を変えられる。
オープンイヤーは、スピーカーと耳の距離で音量や低音の聞こえ方が変わりやすい製品だ。「音が小さい」「低音が弱い」「左右で音量差がある」と感じたら、イコライザーをいじる前に、まずイヤーフックの角度と装着位置を調整してみてほしい。左右の耳のサイズが違う人でも、それぞれの耳に合わせて最適な位置を作れる。ただし耳の形には個人差があるので、4段階調節があってもすべての人に同じ装着感を保証するものではない、という点は正直に書いておく。
リキッドシリコンで肌当たりが柔らかい
耳に触れる部分には、柔らかいリキッドシリコン素材を採用。内部には約0.7mmの細いチタン合金製ワイヤーが使われていて、耳に合わせて柔軟にフィットする。硬い樹脂が直接耳に当たるイヤーフック型と比べ、肌への刺激や圧力を抑えやすい。実ユーザーも「リキッドシリコンのおかげで触れ心地は極上」「ソフトな素材で冷たさも感じず、長時間でも軽い」と評価している。人間工学に基づいた曲線設計で、耳に掛かる圧力を分散する工夫もされている。
メガネやマスクと干渉しにくい
前モデルよりイヤーフック部分が細く設計され、メガネのテンプルやマスクのひもと重なりにくくなった。メガネをかけながらイヤーフック型を使うと、耳の後ろにパーツが重なって痛みや違和感が出ることがあるが、AeroFit 2はフックを細くすることでその負担を抑えている。
ここはメガネユーザーの僕にとって死活問題なのだが、実ユーザーの評価も上々だ。「0.7mmの超極細ワイヤーでイヤーフックを細くしたことで、メガネに干渉しにくくなったのが非常に嬉しい」「メガネを装着した状態でも違和感がない」という声がある。ただし、太いフレームのメガネや耳の形によっては干渉する可能性はある。装着するときは、メガネのつるがイヤーフックの内側に来るようにすると、しっかり収まりやすい。
片耳約10gでも外れにくい
イヤホン本体は片耳約10g。一般的なカナル型より重めだが、重量を耳の穴ではなくイヤーフック全体で支える構造なので、適切な位置に装着できれば重さが一部分に集中しにくく、安定感がある。実ユーザーからも「首を思いっきり振っても落ちる感じはしない」「4段階の角度調整で、ランニングや筋トレ程度の動きではズレることはほぼない」という声があり、運動用途でも外れにくいのが強みだ。
Soundcore AeroFit 2の音質をレビュー
20×11.5mmの大型ドライバー
AeroFit 2には、20×11.5mmのカスタムダイナミックドライバーが搭載されている。オープンイヤー型は耳を密閉しないため低音が周囲に逃げやすいが、大型ドライバーを採用することで、低音の量感だけでなく、ボーカルの聞き取りやすさや高音域の明瞭さも確保するよう設計されている。音楽だけでなく、ポッドキャスト、ラジオ、動画、オンライン会議など幅広いコンテンツに使いやすい音だ。
BassTurbo構造による低音
Anker独自のBassTurbo構造も特徴だ。砂時計型の内部チャンバーで振動板の動きを増幅し、オープンイヤー型で不足しやすい低音を強化している。ポップス、ロック、ヒップホップ、EDMなど、ベースやドラムの存在感を楽しみたい楽曲と相性がいい。
この低音、実ユーザーの評価が具体的で面白い。バンドでベースを演奏している人が「バンドのベース音をモニタリングする必要があったが、AeroFit 2は立派に低域を再生してくれる。ベースアンプの音を自分の耳で聴きながら使えて重宝している」と語っていた。オープンイヤーでここまで低域が出るのは確かに優秀だ。ただし正直に書くと、耳の穴を密閉するカナル型と比べれば、体に響くような深い重低音や強い音圧には限界がある。あるユーザーも「オープンイヤーにしては低音が出るしクリアで良い音。でも普通のカナル型に比べたら当然負ける」と的確にまとめていた。低音を重視するなら、スピーカー部分を耳の穴に近づけ、Soundcoreアプリのイコライザーも調整しよう。
ボーカルや会話を聞き取りやすい
中音域では、ボーカルや人の声が比較的聞き取りやすい。オープンイヤー型の自然な開放感と組み合わさって、歌声やポッドキャストが頭の中にこもりにくく、長時間でも疲れにくい。デスクワーク中のBGMや、家事をしながらラジオを聞く用途にも向いている。
LDACとハイレゾ再生をレビュー
対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。LDAC対応のAndroidスマホなどと接続すれば、一般的なBluetoothコーデックより多くの音声情報を伝送できる。公式によれば通常のコーデックの約3倍の情報量で、対応音源を使えば楽器の細かな音、余韻、ボーカルの質感を感じやすくなる。
LDACを使うには、Soundcoreアプリとイヤホンのファームウェアを最新にして、アプリ上でLDACを有効にする必要がある。iPhoneやiPadはLDAC非対応なので、iOS端末ではAACなどで接続される。
そしてここは重要な注意点。LDACとマルチポイント接続は同時に使えない。実機レビューでも「高音質で音楽に没頭したいときはLDACモード、仕事中など利便性重視のときはマルチポイントモード、という使い分けが必要」と指摘されている。高音質を優先するならLDAC、パソコンとスマホの同時接続を優先するならマルチポイント、という二者択一になる。
3Dオーディオをレビュー
AeroFit 2は、音の広がりを強調する3Dオーディオにも対応している。映画、ライブ映像、ゲームで使うと、通常のステレオ再生より空間の広がりを感じやすくなる。耳の外側から音を届けるオープンイヤー型は密閉型より自然な開放感があるので、3Dオーディオと組み合わせると、広い場所で音を聞いているような感覚を得やすい。
ただ、この3Dオーディオについては、正直に書いておきたい。実ユーザーの評価はかなり割れていて、辛口の声が目立つ。「3Dオーディオはハッキリ言って使えない。ボーカルが遥か彼方から聞こえる」という声があるように、音源によって向き不向きが大きい。特にボーカル中心の楽曲では、声の位置が遠くなったように感じたり、音のバランスが変わったりすることがある。映画やライブ映像では効果を感じやすいが、普段の音楽再生ではオフのほうが好み、という人も多そうだ。Soundcoreアプリからオン・オフを切り替えられるので、コンテンツに合わせて使い分けるのがおすすめだ。
周囲の音を確認できる使いやすさ
耳を塞がないので、音楽を再生しながら周囲の環境音を確認できる。自宅では家族の呼びかけやインターホン、オフィスでは同僚の声、駅ではアナウンスを聞き取りやすい。実ユーザーも「機械的な音の取り込みより遥かにクリアな音。周囲の音がそのまま耳に入ってくる」と語っていて、外音取り込み機能付きのカナル型とは違う、自然な聞こえ方が魅力だ。散歩やランニングでは、自転車や車の接近に気付きやすいのもメリットになる。
ただし、周囲の音を確認できるからといって安全が保証されるわけではない。交通量の多い道路や交差点では音量を下げ、必要に応じて再生を止めよう。自転車の運転中など、地域の条例や交通ルールでイヤホンの使用が制限されている場合もあるので注意してほしい。
ノイズキャンセリングは非搭載
AeroFit 2は周囲の音を聞くためのオープンイヤーイヤホンなので、音楽再生用のアクティブノイズキャンセリングは搭載していない。電車、飛行機、カフェの騒音を抑えて音楽に集中したい用途には向かない。騒音が大きい場所では周囲の音に音楽が負けて、ボーカルや低音を聞き取りにくくなることがある。音量を上げすぎると聴覚への負担や音漏れにつながるので、静かな場所へ移動することも大切だ。移動中の没入感を最優先するなら、ノイズキャンセリング対応のカナル型が適している。
音漏れをレビュー
オープンイヤー型で気になるのが、周囲への音漏れだ。AeroFit 2は、指向性音響技術と横長のスピーカー形状によって、音を耳の穴に集中して届けるよう設計されている。適切な位置に装着し、常識的な音量で使えば、一般的なスピーカーを耳元で鳴らすより音漏れを抑えやすい。実ユーザーの評価も「音漏れは音量次第だが少ない方」というものが多い。
ただし、構造上、音漏れを完全になくすことはできない。静かな図書館、電車内、オフィスで音量を上げると、近くの人に音が聞こえる可能性がある。公共の場所では音量を控えめにし、装着位置を耳の穴に近づけることで、必要以上に音量を上げないようにしよう。装着位置を最適化すれば、小さめの音量でもしっかり聞こえるので、結果的に音漏れも抑えられる。
最大42時間のバッテリーをレビュー
イヤホン単体で最大10時間
イヤホン本体のみで最大10時間の音楽再生に対応。通勤・通学だけでなく、一日を通したデスクワーク、家事、長時間の移動でもバッテリー切れを心配しにくい。最大通話時間は約8時間なので、オンライン会議や音声通話が続く日にも使いやすい。実際の再生時間は、音量、コーデック、3Dオーディオ、通話時間、周囲の温度で変わる。特にLDACを有効にすると、通常よりバッテリー消費が増える可能性がある。
ケース込みで最大42時間
充電ケースを使えば合計最大42時間再生できる。ケースが満充電なら、イヤホンを約3回充電できる計算だ。1日数時間の使用なら、数日間はケースを充電せずに使える。旅行や出張でも、USB充電器に頻繁につなぐ必要がない。
10分充電で最大4時間再生
短時間充電にも対応していて、バッテリー残量が少ないときに約10分の充電で最大4時間再生できる。外出直前にバッテリー切れに気付いても、身支度をしている間に、通勤や買い物で使う分の再生時間を確保できる。イヤホン本体の満充電は約1時間、イヤホンとケースを合わせた充電は約2.2時間(Type-C使用時)だ。
ワイヤレス充電とIP55をレビュー
充電ケースはワイヤレス充電(Qi)に対応している。対応するワイヤレス充電器にケースを置くだけで充電でき、USB-Cケーブルを毎回つなぐ必要がない。スマホ用のワイヤレス充電器をすでに使っている人なら、デスクやベッドサイドで気軽に充電できる。実ユーザーも「スマホ向けのワイヤレス充電器が使いまわせるのが便利」と評価している。もちろんUSB Type-Cによる有線充電にも対応しているので、外出先や短時間で充電したいときはケーブルを使える。ワイヤレス充電器は基本的に別売りで、ケースの位置が充電器からずれると充電されない場合があるので、インジケーターを確認しよう。
イヤホン本体はIP55の防塵・防水規格に対応。運動中の汗、突然の雨、水しぶき、日常的なほこりに耐えやすく、ランニングやアウトドアでも使いやすい。Anker独自のSweatGuardテクノロジーも採用され、汗への耐久性が高められている。ちなみに、初代AeroFitはIPX7(防水寄り)だったが、AeroFit 2はIP55(防塵+防噴流)に変わった。数字だけ見ると「スペックダウン?」と思うかもしれないが、実機レビューでは「防塵性能が付いたことで、グラウンドの砂埃やチョークの粉が舞う環境でも故障しにくくなった。実用上はむしろ適正化」と評価されている。ただしIP55は完全防水ではないので、水泳、ダイビング、入浴中の使用や水没には対応しない。充電ケースも防水ではないので、イヤホンが濡れたら十分に乾かしてからケースに戻そう。
通話性能をレビュー
AeroFit 2は、合計4つのマイクとAIによる通話ノイズ低減機能を搭載している。周囲の雑音を抑えながら話し声を相手に届けやすくする設計で、スマホでの通話やオンライン会議に使える。耳を塞がないので自分の声がこもりにくく、普段に近い感覚で会話しやすいのもメリットだ。実ユーザーも「通話テストで全く問題なく通話できた」「作業中に音楽を聴き流し、電話がかかってきたらそのまま対応できてスムーズ」と評価している。
一方、強風の屋外や交通量の多い道路では、風切り音や周囲の雑音を完全には除去できない場合がある。重要な会議や騒がしい場所での通話では、口元にマイクを配置できる専用ヘッドセットのほうが適していることもある。
マルチポイント接続をレビュー
2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントに対応している。パソコンとスマホを同時につないでおけば、パソコンで音楽や動画を再生しながら、スマホへの着信にも対応できる。仕事用パソコンと個人用スマホ、タブレットとスマホを頻繁に切り替える人に便利だ。実ユーザーも「スマホで音楽、PCでWeb会議という使い方ができて使い勝手抜群。マルチポイントなしのイヤホンはもう満足できないかも」と絶賛していた。
マルチポイントは初期状態で有効になっている。Soundcoreアプリから接続機器を追加することもできる。接続機器を切り替えるときは、再生中の機器を一度停止する必要があり、一部の機器では切り替えに時間がかかる場合がある。そして繰り返しになるが、マルチポイント接続時はLDACを利用できない点には注意しよう。
タッチコントロールと装着検出をレビュー
イヤホン本体はタッチコントロールに対応。本体をタップして、音楽の再生・一時停止、曲送り、通話への応答などを操作できる。Soundcoreアプリから、音量調整や音声アシスタントを含む操作の割り当てを変更できるので、自分がよく使う操作を設定しておけば、スマホを取り出す回数を減らせる。一方、イヤホンの位置を直すときにタッチ部分に触れて誤操作する可能性はある。誤操作が多い場合は、アプリから1回タップの割り当てを無効にしたり、タッチ操作全体をオフにしたりできる。
ひとつ注意点として、AeroFit 2は装着検出機能に対応していない。イヤホンを耳から外しても音楽は自動で止まらないので、会話のために外しても再生は続く。止めたいときはイヤホンをタップするか、接続機器から一時停止する必要がある。装着検出を頻繁に使っている人には、不便に感じる可能性があるポイントだ。
Soundcoreアプリの機能
無料のSoundcoreアプリを使うと、イヤホンの各種設定を変更できる。主な内容は、イコライザーの選択とカスタマイズ、LDACの有効化、3Dオーディオの設定、タッチ操作のカスタマイズ・無効化、マルチポイント接続の管理、操作音のオン・オフ、バッテリー残量確認、ファームウェアアップデートなど。低音を強調したい、ポッドキャストの声を聞き取りやすくしたいなど、用途に合わせて音質を変えられる。実ユーザーも「プリセットもカスタムEQも備わっていて、相変わらず優秀」と評価している。購入後はまずアプリに接続し、ファームウェアを最新にしておこう。イヤホンはアプリなしでも使えるが、LDACや細かな操作設定を使うにはアプリが必要だ。
片耳だけでも使用可能
左右どちらか一方だけでも使える。片耳で通話したい場合や、周囲の音をより聞き取りやすくしたい場合に便利だ。使わない側をケースに戻しておけば、片方を使いながらもう片方を充電できる。ただし片耳使用時は、手動ペアリング、リセット、イコライザーのカスタマイズなど一部の機能を使えない。
Soundcore AeroFit 2のメリット
- 耳を塞がず、周囲の音を確認しながら音楽・ラジオ・ポッドキャストを楽しめる
- イヤーフックを4段階で角度調節でき、装着感と音の聞こえ方を調整できる
- リキッドシリコンと0.7mmチタン合金ワイヤーで、肌当たりが柔らかく長時間でも疲れにくい
- 細いイヤーフックで、メガネやマスクと干渉しにくい
- 20×11.5mmの大型ドライバーとBassTurbo構造で、オープンイヤーながら低音を補う
- LDACとハイレゾ再生に対応し、対応Android端末で情報量の多い高音質再生ができる
- イヤホン単体で最大10時間、ケース込みで最大42時間再生できる
- 10分充電で最大4時間再生の短時間充電に対応
- ワイヤレス充電(Qi)に対応し、ケーブルなしで充電できる
- IP55の防塵・防水とSweatGuardで、汗・雨・ほこりに強い
- マルチポイント接続で、パソコンとスマホなど2台を同時に待ち受けできる
Soundcore AeroFit 2のデメリット・注意点
- アクティブノイズキャンセリング非搭載で、電車や飛行機などの騒音下で音楽に集中する用途には向かない
- BassTurbo搭載でも、カナル型のような深い重低音や強い音圧には限界がある
- スピーカーと耳の穴の位置がずれると、音量や低音が弱く感じられることがある
- 構造上、音量を上げると音漏れを完全には防げない
- 装着検出機能がなく、イヤホンを外しても音楽が自動停止しない
- LDACとマルチポイントを同時に使えず、どちらを優先するか選ぶ必要がある
- iPhoneやiPadではLDACを使えず、AACなどで接続される
- 3Dオーディオは音源によって向き不向きが大きく、ボーカル曲では声が遠く感じることがある
- ケース込み重量は約85gで、小型カナル型よりケースが大きくポケットで存在感がある
- 充電ケースは防水ではないため、濡れたイヤホンをそのまま戻すと故障の原因になる
Soundcore AeroFit 2がおすすめな人
- 耳を塞がないイヤホンを探している人
- カナル型の圧迫感や蒸れが苦手な人
- 家事や仕事をしながら音楽を聴きたい人
- 散歩やランニングで周囲の音を確認したい人
- メガネやマスクと併用したい人
- 耳の形に合わせてイヤーフックを調節したい人
- オープンイヤー型でも低音を楽しみたい人
- LDAC対応のAndroidスマホを使っている人
- パソコンとスマホを同時接続したい人
- ワイヤレス充電対応ケースを求める人
- 長時間再生できるイヤホンを探している人
Soundcore AeroFit 2をおすすめしにくい人
- 強力なノイズキャンセリングを求める人
- 電車や飛行機で音楽に集中したい人
- カナル型のような深い重低音を重視する人
- 周囲へ一切音を漏らしたくない人
- イヤホンを外した際の自動停止を重視する人
- LDACとマルチポイントを同時に使いたい人
- できるだけ小さな充電ケースを求める人
- 水泳や入浴中に使えるイヤホンを探している人
まとめ:「耳を塞ぐストレス」から解放されたい人へ
Soundcore AeroFit 2は、装着感、音質、バッテリー、機能性のバランスに優れたオープンイヤーイヤホンだ。
耳を塞がずに音楽を楽しめるので、家事、仕事、散歩、ランニングなど、周囲の状況を確認したい場面に向いている。4段階で角度を調節できるイヤーフック、リキッドシリコン、0.7mmのチタン合金ワイヤーで、幅広い耳の形に合わせやすい。「数分で装着を忘れる」と評される快適さは、この製品の一番の武器だ。冒頭で書いた「耳を塞ぐストレス」を、まさに解消してくれる。
音質面も、20×11.5mmの大型ドライバーとBassTurbo構造で、オープンイヤーとしては低音がしっかり出る。LDACとハイレゾに対応し、対応Android端末では高音質再生も楽しめる。イヤホン単体で最大10時間、ケース込みで最大42時間、10分充電で4時間という電池持ちも優秀で、ワイヤレス充電、IP55、マルチポイント、4マイク通話と、日常で効く機能が一通りそろっている。
もちろん弱点もある。ノイズキャンセリングと装着検出は非搭載。騒音の大きな場所での没入感や、カナル型のような深い重低音を優先する人には向かない。LDACとマルチポイントを同時に使えない点や、3Dオーディオが音源を選ぶ点も、知っておくべきクセだ。このあたりは、オープンイヤー型という製品の性格を理解したうえで選べば、大きな不満にはならないはずだ。
「耳を塞ぐイヤホンから解放されたい」「長時間のながら聴きでも疲れにくいモデルが欲しい」「装着感と音質の両方を重視したい」。そんな人に、僕は自信を持っておすすめできる一台だ。
総合評価:4.6/5.0
- 装着感:4.8/5.0
- 音質:4.5/5.0
- 低音:4.4/5.0
- バッテリー:4.7/5.0
- 通話性能:4.4/5.0
- 防塵・防水性能:4.5/5.0
- 操作性:4.4/5.0
- アプリ機能:4.7/5.0
- 携帯性:4.2/5.0
- コストパフォーマンス:4.5/5.0
※価格、カラー、在庫、対応機能、アプリの仕様は変更される場合があります。購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
※実際の再生時間や通話時間は、音量、コーデック、使用環境、接続機器などによって異なります。
※本製品は周囲の音を聞き取りやすい設計ですが、屋外での安全を保証するものではありません。道路や交通量の多い場所では周囲の状況へ十分ご注意ください。
※本記事で紹介した利用者の声は、公開されているレビュー等をもとに要約・意訳したものです。

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