最近のノートパソコンやiPadはUSB-C端子だけ、というモデルが増えた。おかげでUSBメモリ、外付けSSD、マウス、有線LAN、外部モニターを使おうとすると、変換アダプターだらけになる。僕もデスクの上とバッグの中がケーブルで散らかって、毎回うんざりしていた。
それをまとめて解決してくれるのが、**UGREEN Revodok 109 USB-Cハブ 9-IN-1(製品型番15375)**だ。USB-C端子ひとつを、HDMI・USB-C×2・USB-A×2・100W PD・有線LAN・SD/microSDの9ポートに拡張してくれる。
先に結論を言っておく。Revodok 109は、「MacBookや薄型ノートPCの端子不足を、手頃な価格で一気に解決したい人」にぴったりの多機能ハブだ。4K/60Hz出力、100W PD給電、ギガビット有線LANまで一通り揃って実売は7,000円前後。デスクの拡張にも、出張のお供にも使える。
一方で、データ転送は最大5Gbps(10Gbpsではない)、外部モニターはHDMI×1で1台まで、という割り切りはある。このあたりも正直に書いていく。
なお本記事は、メーカー公式仕様と実際のユーザーレビューをもとに僕がまとめたレビューだ。実際の転送速度・充電速度・映像出力は、接続機器・ケーブル・ストレージ・ディスプレイなどで変わる点は先に断っておく。
【まずは基本スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | UGREEN Revodok 109 USB-Cハブ 9-IN-1(国内公式:Revodok 9-in-1/型番15375) |
| ポート数 | 合計9ポート |
| HDMI | 4K/60Hz対応 ×1 |
| データ用USB-C | 最大5Gbps ×2 |
| USB-A 3.0 | 最大5Gbps ×2 |
| USB PD | 最大100W入力 ×1 |
| パススルー給電 | 日本公式は最大95W(海外表記は最大85W) |
| 有線LAN | RJ45・最大1Gbps ×1 |
| カードリーダー | SD ×1/microSD ×1 |
| 本体サイズ | 約137×44.5×16mm |
| 本体重量 | 約128g |
| 素材/カラー | アルミ素材/グレー |
| 公式掲載価格 | 8,980円(税込・記事作成時点) |
映像・データ・充電・ネットワーク・カードリーダーをバランスよく1台に詰めた構成だ。10Gbpsの上位機ではないが、日常のオフィス作業や写真の取り込みには十分すぎる。
【価格:公式8,980円。でも実売は7,000円前後】
まず価格を正直に。UGREEN公式ストアの掲載価格は**8,980円(税込)**だ。ただ、実売はもっと下がる。Amazonや価格.comでは6,500〜7,300円前後が定番で、セールのタイミングではさらに安くなることもある。
9ポート+4K/60Hz+100W PD+ギガビットLANでこの実売なら、コスパはかなり良い。変換アダプターを何個も買い足すより、これ1台にまとめたほうが安上がりで、デスクもすっきりする。急いで定価で買うより、セールを狙うのが賢い。
【9ポートの構成:これ1台でドック化】
搭載するのは、4K/60Hz HDMI×1、データ用USB-C(5Gbps)×2、USB-A 3.0(5Gbps)×2、100W PD入力×1、ギガビット有線LAN×1、SD/microSDカードリーダー各1の合計9ポート。
HDMIで外部モニターに映しながら、USBキーボード・マウス・外付けSSD・有線LANを使い、PDポートからパソコンを充電する——この“簡易ドッキングステーション化”が1本のUSB-Cで完結する。端子不足のMacBookやiPadが、一気に作業マシンに化ける。
【4K/60Hz HDMI:安価ハブにありがちな30Hzじゃない】
地味に大事なのがHDMIの4K/60Hz対応だ。安いハブは4K出力でも30Hz止まりのことが多く、その場合マウスやスクロール、動画の動きがカクついて見える。Revodok 109は4K/60Hzに対応しているので、日常作業でも滑らかだ。
レビューでも「安価なハブは30Hzまでのことが多いが、これは4K/60Hzで外部モニターが滑らか」「iPad ProをHDMIでつなぎ、PD給電しながら映像出力とデータ転送を同時にできてノートPCのように使える」という評価がある。ただし4K/60Hzを出すには、パソコン・USB-C端子・HDMIケーブル・モニターの“全部”が対応している必要がある点は覚えておこう(HDMIケーブルは別売り)。
【USB-C×2+USB-A×2(最大5Gbps):安定性の評価が高い】
データ用にUSB-Cを2基、USB-Aを2基搭載する。最近はUSB-C周辺機器が増えたので、USB-Cが2基あるのは実用的だ。USB-Aも2基残っているので、既存のマウス・キーボード・USBメモリもそのまま使える。
そして評価が高いのが安定性だ。あるユーザーは**「他社ハブでは外付けディスクがよく切断されたが、これはM2 Mac miniで安定して使えている。多少高くても安定性が一番」「USB3.0(USB-A)が多くて良い」**と書いている。ハブは“つながり続けること”がなにより大事なので、ここが安定しているのは大きな加点だ。
転送速度は最大5Gbps。写真・動画・資料の移動には十分だが、複数の高速ストレージを同時に使うとホスト側の帯域を分け合うので、それぞれの速度は落ちうる。
【100W PD入力:給電しながら使える】
PDポートは最大100W入力に対応。PD充電器をつなげば、本体のUSB-Cケーブル経由でパソコンを充電できる。外部モニター・USB機器・有線LANを使いながら給電できるので、長時間のデスクワークやオンライン会議で重宝する。
一点、数値の注意。入力された電力の一部はハブ本体や周辺機器の動作に回るので、パソコン側にそのまま100Wが届くわけではない。日本公式ではパソコン側へのパススルーを最大95Wと案内している(なお海外の公式表記では最大85Wとされており、地域で表記に差がある)。いずれにせよ、100W充電器を使っても数Wぶんは差し引かれると考えておこう。PD充電器と5A・eMarker対応ケーブルは別途必要だ。
【有線LAN:実測でほぼギガビット】
RJ45の有線LANは最大1Gbps対応。Wi-Fiが弱いオフィスやホテル、会議室でも、LANケーブルをつなげば安定した回線が作れる。
実機検証をしたレビューでは、搭載チップはASIX AX88179で、下り・上りともに実測約950Mbpsと、ほぼギガビットの性能が出ていた。オンライン会議やライブ配信、大容量ダウンロードなど、安定性が効く場面で心強い。1Gbpsを出すにはカテゴリ5e以上のLANケーブルを使おう。
なお、環境によっては「外部モニターと有線LANの同時利用が不安定だった」という相性報告もある(特に一部のiPad環境)。パソコンでの利用が基本の使い方だ。
【SD/microSDカードリーダー】
標準SDとmicroSDの両方を直接読み書きできる。SDスロットのないMacBookや薄型ノートでも、カメラやドローン、アクションカメラのデータをそのまま取り込める。撮影データをその場で外付けSSDへバックアップ、といった使い方も1台で完結する。カメラユーザーには地味にうれしいポイントだ。
【携帯性とアルミ筐体・発熱】
本体は約137×44.5×16mm・約128g。9ポート+LANを積みながら薄型で、ノートPCの横に置いても邪魔にならない。筐体は放熱性に配慮したアルミ素材で、出張・旅行にも持ち出しやすい。
ある程度の重さと横幅があるので、太いHDMIやLANケーブルをつないでも本体が動きにくいのも利点だ。ただし4K出力・PD給電・有線LAN・ストレージを同時にフル稼働させると本体は温かくなる。布や書類で覆わず、風通しのよい場所で使おう。異常な発熱・焦げ臭・頻繁な切断があれば使用を中止してほしい。
【実際に使っている人の声まとめ】
価格.com・Amazon・各レビューの傾向をまとめておく(いずれも要約・個人の感想であり、感じ方には個人差がある)。
良い評価
- 接続が安定していて、外付けディスクが切断されない(他社ハブから乗り換え)
- USB-Aポートが多くて使いやすい
- 4K/60Hzで外部モニターが滑らか。iPad ProがノートPCのように使える
- 有線LANは実測でほぼ1Gbps(約950Mbps)出た
- 変換アダプターを1台にまとめられ、実売価格も手頃
気になる評価
- 環境によっては外部モニターと有線LANの同時利用が不安定なことも
- データ転送は最大5Gbpsで、10Gbps SSDの本領は出せない
- 高負荷時は本体が発熱する
- 充電器や各種ケーブルは別途必要
【購入前チェック&Revodok Proとの違い】
USB-Cは“端子の形”の名前で、ポートごとに使える機能が違う。HDMI出力には映像出力(DP Alt Mode)対応、PD給電にはUSB PD入力対応が必要なので、購入前に自分のパソコンの仕様を確認しよう。外部モニターはHDMI×1で1台まで。2画面以上や10Gbps転送が必要なら、名前のよく似た「Revodok Pro 109」など上位モデルが該当する。Proや10Gbps、画面オフボタンの記載がある場合は、本記事の15375とは別モデルなので、型番とポート構成で見分けてほしい。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット
- USB-C端子ひとつを9ポートに拡張(映像・データ・充電・LAN・カード)
- 4K/60Hz HDMIで、外部モニターが滑らか
- USB-C×2+USB-A×2で新旧の機器に対応、最大5Gbps
- 100W PD入力で、周辺機器を使いながらパソコンを充電
- 有線LANは実測ほぼ1Gbpsで安定
- SD/microSDを直接読み書き
- 約128gの薄型アルミ筐体で持ち運びやすい
- 接続安定性の評価が高く、実売も手頃
デメリット・注意点
- データ転送は最大5Gbps(10Gbps SSD向きではない)
- 外部モニターはHDMI×1で1台まで
- すべてのUSB-C機器でHDMIが使えるわけではない(端末側の対応が必要)
- パソコン側への給電は日本公式で最大95W(海外表記は85W)
- PD充電器・各種ケーブルは別売り
- 高負荷時は発熱
- ケーブル一体型(交換不可)、3.5mmオーディオ端子なし
【総合評価】
UGREEN Revodok 109 USB-Cハブ 9-IN-1は、端子の少ないノートPCやタブレットの拡張を、バランスよく手頃にこなす1台だ。4K/60Hz HDMI、USB-C×2+USB-A×2の5Gbps、100W PD入力、ギガビット有線LAN、SD/microSD——日常に必要な端子がひと通り揃い、接続安定性の評価も高い。約128gの薄型アルミ筐体で持ち運びやすく、実売7,000円前後という価格も魅力だ。
一方で、10Gbps転送や2画面出力を狙うなら、上位のRevodok Proが向く。HDMIやPD充電を使うにはパソコン側の対応も要る。ただ、一般的なオフィス作業・テレワーク・写真管理・出張用途なら、これらは割り切れる範囲だ。
「ノートPCの端子不足を一度に解決したい」「4K/60Hz・有線LAN・100W PDを1台でまかないたい」という人に、実売価格も含めて素直に推せる多機能ハブだと僕は思う。
総合評価:4.6/5.0
- ポート構成:4.8/5.0
- 映像出力:4.7/5.0
- データ転送:4.3/5.0
- PD給電:4.6/5.0
- 有線LAN:4.7/5.0
- カードリーダー:4.6/5.0
- 携帯性:4.5/5.0
- 安定性:4.7/5.0
- コストパフォーマンス:4.6/5.0
※本記事は「UGREEN Revodok 109 USB-Cハブ 9-IN-1(国内公式名:Revodok 9-in-1 USB-Cハブ/製品型番15375)」を対象としています。10Gbps対応のRevodok Pro 109など、名称の似た別モデルとは仕様が異なりますので、購入時は型番とポート構成をご確認ください。
※パソコン側へのパススルー給電量は、日本公式では最大95W、海外公式表記では最大85Wと案内されています。実際の給電量は使用環境によって異なります。
※価格・在庫・対応機器・製品仕様は変更される場合があります。特にセール価格は時期によって変動しますので、購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
※4K/60Hz出力には、パソコン・USB-C端子・HDMIケーブル・ディスプレイのすべてが対応している必要があります。100W PD入力を利用するには、対応するUSB PD充電器とUSB-Cケーブルが必要です。
※最大5Gbps・最大1Gbpsなどの数値は理論値であり、実際の速度は接続機器・ケーブル・回線・ストレージなどによって変化します。


