カナル型イヤホンは音楽に集中できる反面、耳の穴を塞ぐぶん圧迫感や蒸れが出やすい。長く着けていると耳が疲れるし、周りの声も聞こえにくい。僕はこの「塞がれる感じ」がずっと苦手だった。
そんな人に試してほしいのが、耳の外側を挟んで着けるイヤーカフ型のオープンイヤーイヤホン、**UGREEN ClipBuds(製品番号75624)**だ。スピーカーを耳の穴に入れないので、音楽を鳴らしながら周りの音も自然に聞こえる。片耳約5.2gと軽く、通勤・家事・デスクワーク・ウォーキングといった“ながら聴き”にぴったりだ。
先に結論を言っておく。ClipBudsは、イヤーカフ型が自分の耳に合うか、まず手頃に試してみたい人に最適な入門機だ。実売5,000円以下ながら、Bluetooth 6.0・2台同時接続・IPX5防水・AI通話ノイズ低減・アプリ対応と、必要な機能はしっかり揃っている。コスパで見ればかなり優秀だ。
一方で、耳を塞がない構造ゆえに重低音や遮音は苦手だし、音楽用のノイズキャンセリングは積んでいない。このあたりも正直に書いていく。
なお本記事は、メーカー公式仕様と実際のユーザーレビューをもとに僕がまとめたレビューだ。音質・装着感・音漏れの感じ方には個人差がある点は先に断っておく。
【まずは基本スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | UGREEN ClipBuds(製品番号75624/モデルWS219) |
| タイプ | イヤーカフ型オープンイヤーイヤホン |
| 通信方式 | Bluetooth 6.0(最大約10m) |
| 対応コーデック | SBC/AAC |
| ドライバー | 12mm・チタンコート振動板 |
| 空間オーディオ | 対応 |
| 低遅延モード | 約80ms |
| マイク | 合計4基(AI/ENC通話ノイズ低減) |
| 音楽用ANC | 非対応 |
| マルチポイント | 2台同時接続 |
| 再生時間 | ケース込み最大約30時間 |
| 短時間充電 | 約15分で最大約1.5時間(10分で約2時間の表記あり) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 防水 | IPX5(イヤホン本体) |
| 重量 | 片耳約5.2g |
| 操作 | タッチ操作/UGREENアプリ対応 |
| 公式価格 | 4,990円(税込・記事作成時点の公式楽天市場店掲載価格) |
| 保証 | 24か月(購入店舗の条件による) |
耳掛け型のような大きなフックがなく、耳の側面に挟むだけ。メガネやマスクとも干渉しにくいのがイヤーカフ型の良さだ。
【価格:公式は4,990円。実売は4,000円前後】
まず価格を正直に。公式楽天市場店の掲載価格は**4,990円(税込)**だ。ただ、UGREENはクーポンが手厚く、30〜40%OFFクーポンが常設されている時期が多い。実売は4,000円前後、セールのタイミングではさらに下がることもある。
この価格でイヤーカフ型を試せるのは大きい。「合わなかったら惜しい」というハードルが低く、初めての1台として選びやすい。急いで定価で買うより、クーポンやセールを合わせるのが賢い。
【装着感:耳を塞がない開放感、片耳5.2g】
ClipBudsは耳道にイヤーチップを入れないオープンイヤー設計だ。カナル型の圧迫感や蒸れが少なく、長時間でも耳が疲れにくい。音楽を聞きながら人と会話でき、いちいち外す必要がないのがラクだ。
実際、ユーザーレビューでも**「別のワイヤレスをジム用に使っていたが、イヤーカフ型にしたら圧迫がなくなって快適」**という声が上がっている。片耳約5.2gと軽く、耳の一点に重さが集中しにくい。
ただし装着感には個人差がある。耳が薄い人は固定力が弱く感じ、厚い人は挟む力を強く感じることがある。音量が小さい・左右で聞こえ方が違うときは、スピーカー部が耳の穴を向くよう位置を微調整しよう。
【音質:12mmチタンコート振動板。この価格で低音は健闘】
ドライバーは12mmのチタンコート振動板。オープンイヤーは構造上、低音が外へ逃げやすいが、比較的大きなドライバーと低音補正アルゴリズムで量感を補っている。
レビューでも**「値段の割に低音の作りがしっかりしている」**という評価があり、ボーカル、ポッドキャスト、動画のセリフなど日常コンテンツはとても聞き取りやすい。中音域・人の声を自然に届けるのはオープンイヤーの得意分野だ。
ただし、耳道を密閉して低音を届けるカナル型とは違う。身体に響くような重低音や、クラブのような沈む低音を求める人には物足りない。あくまで“ながら聴きで気持ちよく鳴る”方向性だ。空間オーディオもアプリからオンにでき、映画やライブ映像で音の広がりを足せる(曲によってはオフの方が好み、というのは他機種同様だ)。
【“ノイキャン”表記に注意:音楽用ANCではない】
ここは正確に書いておきたい。商品名やページに「ノイズキャンセリング」と出てくるが、主な機能は通話用のENC・AIノイズ低減だ。4基のマイクで自分の声と周囲の雑音を判別し、通話相手にクリアな声を届ける仕組みで、電話やWeb会議に効く。
一方、電車や飛行機の騒音を消して音楽に没入する“音楽用ANC”は搭載していない。オープンイヤーなので再生中も周囲の音は聞こえる。騒音を遮断して音楽に集中したいなら、ANC搭載のカナル型か上位のClipBuds Proが向く。この線引きを理解して買うのが大事だ。
【Bluetooth 6.0・2台同時接続・低遅延80ms】
最新のBluetooth 6.0に対応し、接続は安定&省電力。ケースを開けば登録済みのスマホへ自動接続され、取り出してすぐ再生できる。レビューでも「接続が安定している」と好評だ。
2台同時接続(マルチポイント)に対応し、スマホとPCを登録しておけばPCで音楽を聞きながらスマホの着信に出られる。仕事とプライベートを行き来する人に便利だ。約80msの低遅延モードもあり、動画やカジュアルなゲームで映像と音のズレを抑えられる(音ゲーや競技FPSなど厳密な同期には有線が無難)。
【アプリ:EQ・空間オーディオ・タッチ操作】
UGREENアプリを使うと、8種類のプリセットEQとカスタムEQで音を調整できる。低音を足す、ボーカルを立たせる、といった追い込みが可能だ。タッチ操作の割り当て変更、空間オーディオやゲームモードの切り替え、バッテリー残量の確認、イヤホン探索まで対応する。本体だけでも使えるが、細かい調整はアプリがあると便利だ。
【バッテリー:ケース込み最大30時間】
再生時間はケース込みで最大約30時間。使わないときにケースへ戻せば自動で充電されるので、数日の通勤や旅行でもバッテリー切れを気にしにくい。短時間充電にも対応し、約15分の充電で最大約1.5時間再生できる(ページによっては10分で約2時間の表記もある)。外出直前に気づいても、支度の間にひと通り使えるぶんを確保できる。ケースの充電はUSB-Cで、満充電まで約2時間だ。
【IPX5防水とケースの注意】
イヤホン本体はIPX5防水で、運動中の汗や小雨、日常の水しぶきに耐えやすい。ランニングやジムでも使いやすい。ただし完全防水ではないので、水泳・入浴・シャワーはNGだ。
そして充電ケースはIPX5の対象外。濡れたイヤホンをそのまま戻さず、本体と端子を柔らかい布で拭き、乾かしてから収納しよう。レビューでも「(ケースの)防水対応もあると嬉しい」という声があった。
【ケースの使い勝手】
地味に効くのがケースの使い勝手だ。あるレビューでは**「蓋が開いたまま固定できるので、取り出しや収納が格段にしやすくなった」「前機種より質感が向上している」**と評価されている。細かいところだが、毎日使うものだけにこの改善はうれしい。
【実際に使っている人の声まとめ】
楽天・Amazon・各レビューの傾向をまとめておく。楽天の平均評価は4.44(1400件超)と高めだ(いずれも要約・個人の感想であり、感じ方には個人差がある)。
良い評価
- イヤーカフ型で耳の圧迫がなく、長時間でも疲れにくい
- 値段の割に音質・低音の作りがしっかりしている
- Bluetooth 6.0で接続が安定している
- ケースの蓋が開いたまま固定でき、取り出しやすい
- 実売5,000円以下でコスパが高く、プレゼントにも良い
気になる評価
- 音楽用ANCはなく、騒がしい場所では音量を上げたくなる
- 重低音はカナル型ほどではない(構造上の限界)
- 静かな場所では音漏れに注意が必要
- 充電ケースは防水ではない
- 装着感は耳の形によって個人差がある
【メリット・デメリットまとめ】
メリット
- 耳を塞がず、周囲の音を聞きながら“ながら聴き”できる
- 片耳約5.2gと軽く、長時間でも疲れにくい
- イヤーカフ型で運動中も外れにくい
- 12mmチタンコート振動板+低音補正で、価格以上に鳴る
- Bluetooth 6.0・2台同時接続・約80ms低遅延モード
- 4マイクのAI/ENC通話ノイズ低減で通話・Web会議もクリア
- アプリでEQ・空間オーディオ・操作をカスタムできる
- ケース込み最大30時間&短時間充電、IPX5防水
- 実売5,000円以下とコスパ良好
デメリット・注意点
- 音楽用ANCは非搭載(通話用ノイズ低減のみ)
- 構造上、重低音はカナル型に及ばない
- 静かな場所では音漏れに注意
- 装着感に個人差(耳の厚み・形による)
- LDAC/aptX非対応(SBC/AACのみ)
- 充電ケースは防水ではない
- ワイヤレス充電非対応(USB-C充電)
【ClipBuds Pro/Magicとの違い】
UGREENには上位や派生モデルもある。ClipBuds Proは音楽用ANC、LDAC、ハイレゾ、6マイクなどに対応する“しっかり版”。ClipBuds MagicはLCDディスプレイを搭載しBluetooth 5.4のモデルだ。
通常のClipBudsはANCやLDACこそ省くが、そのぶん軽くて安い。周囲の音を聞きながら日常使いしたい人、初めてイヤーカフ型を試す人には、この通常モデルがちょうどいい。騒音下でのノイズ低減や高音質コーデックを求めるならPro、を検討しよう。
【総合評価】
UGREEN ClipBudsは、イヤーカフ型を手頃に試したい人にうってつけの、コスパの高いオープンイヤーイヤホンだ。片耳約5.2gの軽さと耳を塞がない開放感で、カナル型の圧迫や蒸れが苦手な人でも使いやすい。12mmチタンコート振動板と低音補正で価格以上に鳴り、Bluetooth 6.0・2台同時接続・IPX5・アプリ対応と機能も十分。ケース込み最大30時間のバッテリーも日常使いに不足しない。
一方で、音楽用ANCはなく、重低音や遮音はカナル型に譲る。静かな場所では音漏れにも気を配りたい。ただ、日常の“ながら聴き”を目的にするなら、これらは割り切れる範囲だ。
「イヤーカフ型が自分の耳に合うか試したい」「周囲の音を聞きながら快適に音楽を楽しみたい」という人に、実売価格も含めて素直に推せる入門機だと僕は思う。
総合評価:4.4/5.0
- 装着感:4.6/5.0
- 軽さ:4.8/5.0
- 音質:4.2/5.0
- 低音:3.9/5.0
- 通話性能:4.2/5.0
- 接続性能:4.6/5.0
- 低遅延性能:4.4/5.0
- バッテリー:4.5/5.0
- アプリ機能:4.6/5.0
- 防水性能:4.4/5.0
- コストパフォーマンス:4.8/5.0
※本記事は「UGREEN ClipBuds Bluetooth 6.0(製品番号75624/モデルWS219)」を対象としています。上位モデルのClipBuds Proや、ディスプレイ搭載のClipBuds Magicとは仕様が異なります。
※販売ページによって、振動板素材や短時間充電などの表記が異なる場合があります。購入時は販売ページの型番と最新仕様をご確認ください。
※価格・在庫は変動します。特にクーポンやセール価格は時期によって大きく変わりますので、購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
※再生時間は、音量・コーデック・空間オーディオ・ゲームモード・通話・使用環境などによって異なります。
※IPX5の対象はイヤホン本体です。充電ケースは防水仕様ではありません。


