バイクの最大の弱点は、荷物が載らないことだ。
買い物に行けばハンドルに袋をぶら下げることになるし、ツーリングに出れば着替えやレインウェアをどこに入れるか悩む。ヘルメットも、駐輪するたびに持ち歩くか、ミラーに引っ掛けるかの二択になる。
その悩みを一発で解決するのがリアボックスだ。今回購入したのは、Rockykeyの 57Lリアトランク(BLACK)。価格は5,500円前後と、この容量のリアボックスとしてはかなり安い部類に入る。
先に結論を言うと、取り付けは想像より簡単で、積載力は期待どおりだった。ただし正直に書くと、耐久性については判断できる段階にない。買ってすぐの製品で「何年も持ちます」とは書けないので、その点は割り引いて読んでほしい。
【スペック(仕様一覧)】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Rockykey リアトランク(リアボックス/トップケース) |
| 容量 | 57L |
| カラー | ブラック |
| 素材 | 高強度ポリプロピレン(PP) |
| 防水構造 | 逆凹型シリコーンシール+二重構造 |
| 内装 | 取り外し可能な高密度XPEクッション材(防振インナーライナー) |
| 防犯 | 鍵・ロック機構 |
| 安全装備 | 反射テープ |
| 付属品 | レストバック(バックレスト)、取付ベース |
| 参考価格 | 5,500円前後 |
【57Lという容量の実力】
まず容量の話から。57Lというのは、リアボックスの中でもかなり大きい部類だ。
一般的な30L前後のボックスならヘルメット1個がやっと入る程度だが、57Lならヘルメット2個が入る。これは実際に使ってみると世界が変わる。
参考になる使用レポートがある。
実際にツーリングで使用してみると、その収納力の凄さを実感できます。ヘルメット2つに加え、着替えや小物類も余裕で収納可能でした
タンデムでツーリングに行くとき、二人分のヘルメットをボックスに預けられる。目的地で観光する間、ヘルメットを持ち歩かなくていい。これだけで行動の自由度が上がる。
日常使いでも効いてくる。スーパーで買い物をしても、ハンドルに袋をぶら下げる必要がない。走行中に袋が揺れて足に当たる、あの不快感から解放される。
【取り付けは難しくなかった】
購入前にいちばん不安だったのが取り付けだ。バイク用品の取り付けは、車種によって加工が必要になったり、想定と違う形状で苦戦したりすることがある。
結論から言うと、取り付けは特に難しくなかった。取付ベースが付属しているので、別途ステーを買い足す必要もない。
作業自体はベースをキャリアに固定し、そこにボックスを載せて留めるという流れだ。工具も一般的なものがあれば足りる。バイクいじりの経験がそれほどなくても、説明書を見ながら進められる範囲だと思う。
ただし前提として、キャリア(荷台)が付いていることが必要だ。キャリアがないバイクの場合は、まず車種に合ったキャリアを別途用意する必要がある。ここは購入前に自分のバイクを確認しておきたい。
また、ベースの穴位置とキャリアの形状が完全に一致するとは限らない。汎用品なので、多少の調整が必要になる可能性はある。僕の場合は問題なかったが、キャリアの形状は車種で大きく違うので、そこは運次第の部分もあると思う。
【防水構造の作り込み】
メーカーが強調しているのが防水性だ。
逆凹型シリコーンシールと二重構造の設計により、防水性と気密性を実現しているという。大雨や洗車時でも荷物を保護でき、ほこりや泥の侵入も防ぐとされている。
リアボックスにとって防水は本質的な性能だ。中に入れた荷物が濡れるなら、そもそも入れる意味がない。特に電子機器や着替えを入れるなら、雨天時の性能は妥協できない。
シリコーンシールを使った構造は、この価格帯の製品としては丁寧な作りだと思う。実際に開閉してみると、蓋がしっかり密着する感触がある。
ただし、完全防水を保証するものではないという点は理解しておくべきだ。長期間使ってシールが劣化すれば性能は落ちるし、走行中の激しい振動や経年変化も影響する。大切なものを入れるなら、袋に包んでおくといった保険は掛けておきたい。
【内装のXPEクッション材が地味に効く】
内側には、取り外し可能な高密度XPEクッション材が入っている。防振インナーライナーとも呼ばれるものだ。
これがあると何がいいか。バイクの走行中は常に振動がある。硬いプラスチックの箱に荷物を直接入れると、中でガタガタと暴れる。音もうるさいし、荷物同士がぶつかって傷つく。
クッション材が入っていれば、その衝撃を吸収してくれる。ヘルメットを入れる場合は特に重要で、シェルに傷が付くのを防げる。
取り外せるのもポイントだ。汚れたら洗えるし、大きな荷物を入れたいときは外して容量を稼げる。
【鍵と反射テープ|防犯と安全】
鍵とロック機構が付いている。駐輪中にボックスを開けられて中身を持っていかれるリスクを減らせる。
ただし正直に書くと、この手のリアボックスの鍵は、あくまで簡易的なものと考えたほうがいい。本気で狙われれば破られる可能性はある。高価なものを長時間入れっぱなしにするのは避けるべきだ。「ちょっとコンビニに寄る間、ヘルメットを預ける」といった使い方が現実的だろう。
反射テープも装備されている。夜間の走行時、後続車から視認されやすくなる。バイクは車体が小さく夜間は見落とされやすいので、被視認性が上がるのは安全面で意味がある。
装飾ではなく、実用的な安全装備として評価していい部分だ。
【レストバック(バックレスト)付き】
付属品として、レストバックが付いてくる。
これはボックスの前面に取り付けるクッションで、タンデムのときに後席の人が背中を預けられる。長距離ツーリングでは、背もたれがあるかないかで疲労がまったく違う。
タンデムをしない人には不要かもしれないが、付属しているぶんには損はない。必要になったときに使えばいい。
【高強度ポリプロピレンという素材】
本体には高強度ポリプロピレン(PP)素材が採用されている。耐衝撃性と柔軟性に優れ、表面のキズや摩耗にも耐えるとされている。
PPは軽くて衝撃に強い素材だ。ABSと比べると柔軟性があり、割れにくい傾向がある。バイクは転倒のリスクがあるので、硬くて割れる素材より、多少しなって衝撃を逃がす素材のほうが向いている。
ただし、紫外線には弱いのが一般的なプラスチックの性質だ。屋外に停めっぱなしにしていれば、経年で色褪せたり脆くなったりする可能性はある。カバーをかけるか、可能なら屋根のある場所に停めたい。
【正直に書く|耐久性はまだ判断できない】
ここは誠実に書いておきたい。
この製品の耐久性については、現時点で評価できない。 買ってすぐの状態では、当たり前だが問題は出ない。リアボックスの真価が問われるのは、雨に打たれ、日光に晒され、振動を受け続けた1年後、2年後だ。
5,500円前後という価格を考えると、有名ブランドの数万円クラスと同じ耐久性を期待するのは無理があると思っている。ヒンジ部分の劣化、シールのへたり、ロック機構の不具合。この価格帯の製品で起きやすいのはこのあたりだろう。
消耗品として割り切るか、長く使える保証を求めるか。 ここが購入判断の分かれ目になる。僕は前者の考え方で買った。数年使って壊れたら買い替える。それでも数万円のボックスを買うより安い、という計算だ。
耐久性については、しばらく使ってから追記できればと思っている。
【ここは注意|購入前の確認点】
正直に気になる点を挙げておく。
- キャリアが必要:荷台がないバイクは別途用意が必要。
- 耐久性は未知数:価格相応と考えたほうがいい。長期保証を求めるなら有名ブランドを。
- 鍵は簡易的:貴重品の長時間保管には向かない。
- 57Lは大きい:車体とのバランスや、駐輪スペースを考慮したい。
- 重量物を入れると走行に影響する:リアが重くなると挙動が変わる。特に高速走行時は注意が必要だ。
- キャリアの耐荷重を確認:ボックス自体は大きくても、キャリアの耐荷重を超える荷物は載せられない。
- 汎用品なので取り付けに調整が要る場合がある:ベースの穴位置とキャリア形状の相性次第。
【向いている人/向いていない人】
向いている人
- バイクの積載力を上げたい人
- ヘルメットの置き場所に困っている人
- タンデムでツーリングに行く人
- 通勤・通学でバイクを使う人
- 買い物にバイクを使う人
- とにかく安く大容量ボックスが欲しい人
- 数年使って買い替える前提で考えられる人
向いていない人
- 長期の耐久性を重視する人
- 高価な荷物を長時間保管したい人
- 車体のデザインを崩したくない人
- キャリアを付けたくない人
- スポーツ走行を楽しみたい人(重量とバランスの問題)
【まとめ|安さと積載力を求めるなら】
Rockykey の57Lリアボックスは、高強度ポリプロピレン素材、逆凹型シリコーンシールによる防水構造、XPEクッション材の内装、鍵とロック機構、反射テープ、レストバックと取付ベースの付属という内容を、5,500円前後にまとめた製品だ。
取り付けは想像より簡単だった。取付ベースが付属しているので追加の出費もない。57Lという容量は実際に使うと圧倒的で、ヘルメット2個に加えて荷物も入る。バイクでの行動範囲が確実に広がった。
一方で、耐久性については現時点で判断できない。この価格である以上、数万円クラスの製品と同じ寿命を期待するのは公平ではないと思っている。
まずは安くリアボックスを試してみたい。積載力を上げたい。 そういう動機で選ぶなら、十分に応えてくれる製品だ。ハンドルに買い物袋をぶら下げる生活からは、確実に卒業できる。
※本記事は、実際に購入した製品について、販売ページが公開している製品情報を参照しながら作成しています。耐久性については使用期間が短いため評価しておりません。 取り付けの可否や作業の難易度は、車種やキャリアの形状により異なります。防水性能は経年により低下する場合があります。積載時はキャリアの耐荷重を必ず確認し、走行時の車体バランスの変化にご注意ください。価格、在庫、仕様、付属品などは変更される場合があるため、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。


