通信制高校のメリット・デメリットを経験者が徹底解説【結論:デメリットは少ない】

経験

「通信制高校ってやめといたほうがいいのかな」「全日制と比べて何が違うんだろう」

進路を考えるとき、こうした不安を抱く人は少なくありません。この記事では、高校・大学ともに通信制の学校に通い卒業した経験をもとに、通信制高校のリアルなメリット・デメリットを紹介します。これから通信制高校への進学を検討している本人や保護者の方の参考になれば幸いです。

通信制高校とは

通信制高校とは、毎日登校する全日制高校とは異なり、レポート提出・スクーリング(登校授業)・試験の3つを組み合わせて卒業を目指す高校です。学校によって登校日数のコースが選べることが多く、自分の生活スタイルに合わせて通学頻度を調整できるのが特徴です。

【結論】通信制高校のデメリットは基本的に少ない

先に結論を言うと、高校に進学する生徒の半数以上は、通信制高校に通っても問題ないというのが実体験からの実感です。

世間で言われがちな「通信制高校のデメリット」は、実際に通ってみるとそこまで深刻な問題にならないケースがほとんどです。理由は単純で、デメリットよりもメリットのほうが圧倒的に大きいから。もし高校受験前に戻れたとしても、迷わず通信制高校を選ぶと断言できるほど、通信制高校には価値があると感じています。

以下で、実際に感じたデメリットとメリットを具体的に見ていきます。

通信制高校のデメリット

実際に通って感じたデメリットは、大きく分けて2つだけでした。

デメリット1:自己管理ができないと学校に行かなくなりやすい

通信制高校は全日制と比べて通学日数や授業時間が少なく、自由な時間を作りやすいのが特徴です。しかしその自由さゆえに、最低限の自己管理ができないと、そのまま学校に行かなくなってしまうリスクがあります。

これは大学生をイメージするとわかりやすいでしょう。厳しいスケジュールに縛られていた高校時代が終わり、自由な時間が増えた途端に講義をサボりがちになり、留年や退学につながってしまう学生が一定数いるのと同じ構造です。

デメリット2:進学・就職に対する支援が手薄になりがち

全日制高校は「卒業後の進学・就職」にも力を入れている学校が多い一方、通信制高校は「生徒を無事に卒業させること」に重点が置かれる傾向があります。そのため、進路指導やキャリア支援が全日制ほど手厚くない場合があります。

このデメリットに備えるには、入学前の段階である程度「卒業後にどうしたいか」を考えておくことが重要です。

通信制高校のメリット

デメリットを上回るメリットとして、次の4つが挙げられます。

  • 校則がかなり緩い
  • 試験や提出物が少ない
  • 学校以外の時間を多く確保できる
  • 人間関係のストレスが少ない

それぞれ詳しく解説します。

メリット1:校則が緩い

校則の厳しさは公立か私立かによって差があります。実際、公立の通信制高校に通っていた友人によると、公立は全日制とほぼ変わらない校則だったとのことで、「私立のほうが結構緩い」と言われた経験があります。

私立の通信制高校では、派手すぎない透明ピアスや脱色をしない程度の染髪であれば黙認されることも多く、髪型やパーマ、制服の着こなしについてもかなり自由度が高い傾向にあります。全日制高校と比べると、その差は歴然と言えるでしょう。

メリット2:試験や提出物が少ない

宿題は基本的になく、あったとしても感想文やアンケートのような軽いもので、一般的な高校の宿題量と比べるとかなり少なめです。

試験に関しても、小テストのようなものはなく、授業内容自体が全日制より易しめに設定されていることが多いため、定期試験の負担も比較的軽く感じられます。もちろん復習をしなければ点数は取れませんが、出題範囲や難易度は緩やかな印象です。

メリット3:学校以外の時間を多く確保できる(柔軟なコース選択)

通信制高校の大きな魅力の一つが、生活スタイルに合わせて選べる登校コースの柔軟性です。学校によって異なりますが、代表的なコース例は以下の通りです。

  • 週五日コース:全日制と同じく毎日登校
  • 週二日コース:週に2日程度登校
  • 月二コース:月に2回程度(第二・第四土曜日など)登校
  • 年二コース:夏休み・冬休み期間に集中登校(年間合計20日程度)

週五日コース向きの人

「勉強はある程度楽をしたいけれど、部活や友人関係など青春っぽいことも楽しみたい」という人に向いています。人と会う機会が多いぶん、友人や恋人ができやすいのも特徴です。部活動がある学校でも「やりたい人だけ参加する」緩やかな雰囲気のところが多く、同級生の数も一番多い傾向があります。

週二日コース向きの人

友人関係もある程度築きたいが、自分の時間も確保したいというバランス重視の人に最適です。趣味やアルバイトの時間も取りやすく、個人的にはもっともおすすめできるコースです。同級生も半数以上おり、夏季・冬季休暇があるのもこのコースまでという学校が多いです。

月二コース向きの人

アルバイトや趣味を優先したい人向けのコースです。高校生活そのものへの比重は低めで、社会人として働きながら通う人も少なくありません。同級生の割合は半分程度で、年上の生徒との交流も増えます。

年二コース向きの人

高卒資格の取得を主目的とする社会人が中心のコースです。遅刻・欠席が留年に直結しやすく、同級生はほとんどいないため、友人作りのハードルはやや高めと言えます。

メリット4:人間関係のストレスが少ない

通信制高校は在籍・通学する生徒数自体が全日制に比べて少なく、必然的に関わる人数も限られます。そのため人間関係の煩わしさが少なく、精神的な負担が軽いと感じる人が多いのも特徴です。また、先生についても全日制の教員に比べて理解のある人が多い傾向があります。

通信制高校に向いている人・向いていない人

これまでの内容を踏まえると、次のように整理できます。

向いている人

  • 自分のペースで勉強や生活を進めたい人
  • 部活動よりも趣味やアルバイト、資格取得を優先したい人
  • 大人数の人間関係が苦手な人
  • ある程度、自己管理ができる、またはできるようになりたい人

向いていない人・注意が必要な人

  • 自由な時間があると際限なく怠けてしまう自覚がある人
  • 学校主導の手厚い進路サポートを重視したい人
  • 部活動や学校行事に強く打ち込みたい人

通信制高校に対するイメージとまとめ

通信制高校というと、「中学で不登校になった子や問題を抱えた子が、最後の選択肢として通う場所」というイメージを持つ人は今も少なくありません。実際、通っていた生徒の多くがそうした背景を持っていたのも事実です。

しかし実際に通ってみると、そのイメージほど深刻な場所ではなく、むしろ校則の緩さ、試験・提出物の少なさ、柔軟なコース選択、人間関係の気楽さといった多くのメリットを実感できました。

もちろん、自己管理力や進路への準備は自分自身で意識する必要がありますが、それさえクリアできれば通信制高校は十分に選択肢に入る進路です。不安に感じすぎる必要はありませんが、本人と保護者でしっかり話し合ったうえで、納得のいく決断をすることをおすすめします。

通信制高校があるじゃん!2026-2027年版 (日本の通信制高校のすべてがわかります!) | 学びリンク編集部 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで学びリンク編集部の通信制高校があるじゃん!2026-2027年版 (日本の通信制高校のすべてがわかります!)。アマゾンならポイント還元本が多数。学びリンク編集部作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また通信制高校がある…
通信制高校があるじゃん!2026-2027年版 [ 学びリンク編集部 ]
価格:2,860円(税込、送料無料) (2026/7/4時点) 楽天で購入
タイトルとURLをコピーしました