鍵、バッグ、パスポートケース——「なくすと困る物」ほど、なぜか肝心なときに見当たらない。正直、僕も家を出る直前に鍵を探して焦ることが多かった。そんな“なくしもの”対策にたどり着いたのが、今回レビューするAnkerの紛失防止トラッカー「Eufy Security SmartTrack Link」だ。
結論から言うと、2,990円で買えて、電池交換式で長く使える、鍵やバッグ用の紛失防止タグとしてかなり優秀だった。しかも、よく「iPhone専用」と思われがちだけど、実はAndroidでもしっかり使える。そのあたりの誤解も含めて、実ユーザーの声を交えて正直に書いていく。
「結論」電池交換式で長く使える“日常の保険”。iPhoneもAndroidもOK
先に僕の結論をまとめておく。
- iPhoneもAndroidも両対応(探す/Find Hubで広域捜索できる)
- 電池交換式(CR2032)で、買い切りで長く使える
- 置き忘れ通知&大音量アラームで“なくす前”に気づける
- ただし①GPS・UWB非搭載②防水はIPX4という割り切りあり
「鍵やバッグに付けて、置き忘れを減らしたい」という人にはピッタリ。理由をじっくり話していく。
基本スペックをおさらい
- 製品名/型番:Eufy Security SmartTrack Link(T87B0)
- サイズ・重量:約37×37×6.5mm/約10g
- 対応:Appleの「探す」(iOS)+Googleの「Find Hub(検索ハブ)」(Android)
- 電池:CR2032交換式(最大1年・工具不要で交換可)
- 通信:Bluetooth 最大80m(室内は約10〜15mが目安)
- 防水:IPX4(小雨・水滴に対応/水没は不可)
- 機能:置き忘れ通知/大音量アラーム/QRコードで連絡/スマホを鳴らす
- 価格・保証:2,990円/18ヶ月+会員登録で6ヶ月延長
【誤解しやすい】iPhone専用じゃない。Androidでも使える
まず、いちばん誤解されやすいポイントから。「SmartTrack LinkはiPhone専用」と思っている人が多いけど、これは半分だけ正解だ。
確かにAppleの「探す」ネットワークが使えるのはiPhone/iPad/Macだけ。でも、AndroidではGoogleの「Find Hub(検索ハブ)」に対応していて、世界中のAndroid端末のネットワークを使って広域捜索ができる。つまり、iPhoneなら「探す」、Androidなら「Find Hub」で、どちらでもフル活用できる両対応トラッカーなんだ。iPhoneユーザーはもちろん、Androidユーザーも安心して選んでいい。ここはAirTag(iOS専用)に対する大きなアドバンテージだと思う。
電池交換式(CR2032)で、長く使えるのが強み
このLinkの一番の魅力は、電池交換ができることだと思う。市販のCR2032コイン電池で動いていて、寿命の目安は最大1年。背面カバーを開けて入れ替えるだけなので、工具もいらない。
カード型のトラッカー(充電式や電池交換不可タイプ)と違って、電池がなくなっても交換すればずっと使えるので、実質的な維持費がほとんどかからない。実ユーザーからも「カード型と違って電池交換できるから長く使えるのが良い」という声が多い。買い切りで長く付き合える安心感は大きい。
置き忘れ通知&アラームで“なくす前”に気づける
地味だけど一番効くのが、置き忘れ通知だ。タグを付けた物から一定距離離れると(Bluetooth範囲を離れて約3分後に)通知が届くので、そもそも「置き忘れる前」に気づける。カフェに鍵を置いて店を出そうになったとき、これに何度助けられたか分からない。
室内で見当たらないときは、アプリから大音量アラームを鳴らせる。ソファの下や布団の中でも聞き取りやすい音量で、方向の見当がつけやすい。実ユーザーからは「鳴らしたときの音楽がかわいくて、見つかっても聞いていたくなる」なんて声もあった。
スマホ探し・QRコード連絡も便利
逆に、本体のボタンを押すとスマホを鳴らせるのも便利。マナーモードでも鳴らせるので、「スマホをサイレントにしてどこかに置いて見失った」というときに強い。「スマホをよく探す人にこの機能が刺さる」という声も多い。
さらに、紛失時に拾った人がQRコードをスキャンすると、登録した連絡先に連絡できる仕組みもある。遺失物センターや店舗での引き渡しにも相性がいい。※QRに登録する連絡先は、必要最低限にしておくのが安心だ。
【注意1】GPS・UWBは非搭載
ここは理解しておいてほしいポイント。SmartTrack LinkにはGPSもUWBも搭載されていない。
位置の特定は「Bluetooth+スマホのGPS」と「探す/Find Hubのネットワーク」を使う仕組み。だから、AirTagの上位機能のような「あと何メートル、こっちの方向」といったピンポイントの矢印ナビ(UWBによる正確な探索)はできない。あくまで“地図上でおおよその場所にあたりを付けて、近づいたらアラームで探す”という使い方だと考えておこう。日常の紛失防止には十分だけど、ピンポイント探索を期待すると肩透かしになる。
【注意2】防水はIPX4(生活防水)
防水性能はIPX4。小雨や水しぶき程度なら問題ないけど、水没はNGだ。鍵束をポケットに入れたまま小雨に濡れるくらいなら安心だけど、うっかり水たまりや洗濯機に…とならないよう注意しよう。
【実ユーザーの声】その他の気になる点
僕が感じた点に加えて、実際のレビューでよく挙がる声もまとめておく。
- 「ほぼ電池のサイズと重さ」と思えるほど軽く、鍵に付けてもかさばらないと好評
- スマホを鳴らす機能や置き忘れ通知を使うには、位置情報を「常に許可」にする必要がある
- 金属が多い場所や厚手の布の下では、アラームがこもって聞こえにくいことがある
- キーチェーン用のリングは付属しない(穴は空いているので手持ちのリングでOK)
メリットとデメリット
メリット
- iPhoneもAndroidも両対応で広域捜索できる
- 電池交換式(CR2032)で長く使える&維持費が低い
- 置き忘れ通知で“なくす前”に気づける
- 大音量アラーム+スマホ探し+QR連絡と多機能
- 2,990円と手頃で、鍵束に馴染む軽さ
デメリット
- GPS・UWB非搭載でピンポイント探索はできない
- 防水はIPX4(水没不可)
- 各機能に位置情報「常に許可」が必要
- 厚い布・金属が多い場所ではアラームがこもることも
おすすめの使い方・シーン
- 鍵・パスケース・旅行バッグ・車のスペアキーなど置き忘れが起こりやすい物に
- 旅行やテーマパーク、引っ越し時の荷物管理に
- ベビーカーやペットのキャリーなど、うっかり見失いたくない物に
- 家族での共有運用(Eufyアプリ)も便利
まとめ|鍵やバッグに常備したい“日常の保険”
実際に使ってみた僕の正直な感想として、Eufy SmartTrack Linkは「iPhoneもAndroidも両対応で、電池交換式で長く使える、鍵やバッグ用の“日常の保険”」だった。
- 探す/Find Hubの両対応で、どのスマホでも広域捜索できる
- 電池交換式で維持費が低く、長く使える
- 置き忘れ通知&アラームで“なくす前”に気づける
- ただし「GPS・UWB非搭載」「防水はIPX4」は理解しておこう
ピンポイント探索や水没耐性を求めるなら別だけど、「鍵やバッグに付けて、なくしものを減らす」という日常用途なら、これ以上ないくらいちょうどいい。しかも電池交換式で長く使えて2,990円。僕はこれを鍵に付けてから、玄関での“鍵どこ?”の探し物がほぼなくなった。なくしもので困りがちな人には、まず1個試してほしい一台だ。



