EarFun Clip 2レビュー|初代の弱点だった通話が、日常で使えるようになった

EarFun Clip 2の充電ケース。マットブラックの筐体にearfunのロゴ ガジェット
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結論から書く。初代で最大の不満だった通話が、実用レベルに届いた。ただし完全ではない。

EarFun Clip 2は、2026年4月に発売されたイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンだ。耳を塞がず、耳たぶに挟んで使うタイプになる。

僕は初代のEarFun Clipを使い込んだあと、片耳をなくしてこちらに買い替えた。現在のメイン機として毎日使っている。

だからこの記事は、単なる新製品レビューではない。初代で不満だった点が、どこまで解消されたのか。その答え合わせとして書いていく。

先に要点を挙げておく。通話は明確に良くなった。低音も体感で厚みが増した。そして、初代にはなかったワイヤレス充電が付いた。


【基本スペック】

EarFun Clip 2の充電ケース。マットブラックの筐体にearfunのロゴ
充電ケース。マットな質感で、初代のシルバーグレーからブラックを選んだ
項目内容
形式イヤーカフ型 完全ワイヤレスイヤホン
発売2026年4月23日
価格9,990円(税込・発売時)
接続Bluetooth 6.0
コーデックSBC/AAC/LDAC(Hi-Res認証取得)
ドライバー12mm径 チタンコーティング振動板、デュアル磁気回路構造
マイク4マイク+AI ENC
再生時間LDACオフ:単体11時間/ケース込み40時間
LDACオン:単体6時間/ケース込み22時間
充電USB Type-C/ワイヤレス充電対応
急速充電10分の充電で約2.5時間使用可
防塵防水IP55
操作物理ボタン
その他マルチポイント接続(2台)、3Dオーディオ、低音強化機能、ゲームモード、マナーモード
受賞VGP 2026 SUMMER 金賞

数値はメーカー公表値だ。1万円を切る価格でこの構成は、スペック表だけ見れば異様に充実している。


【初代からの変更点】

まず両者を並べておく。

項目初代 ClipClip 2
ドライバー10.8mm カーボンファイバー12mm チタンコーティング
磁気回路デュアル磁気回路
マイク2マイク4マイク+AI ENC
再生時間(単体)10時間11時間
ワイヤレス充電非対応対応
コーデックLDAC対応LDAC対応
防塵防水IP55IP55
重量(片耳)約5.7g約5.7g

変わっていない部分も多い。Bluetooth 6.0、LDAC対応、IP55、物理ボタン、マルチポイント。初代で完成していた部分はそのまま据え置き、足りなかった部分だけを埋めてきたという構成だ。

重量も片耳5.7gで変わらない。ドライバーが大型化しているのに重くなっていないのは素直に評価できる。


【通話:日常で使えるようになった】

この記事でいちばん書きたいのがここだ。

初代のレビューで、僕は「通話は静かな場所でしか使えない」と書いた。屋外や騒がしい場所では、自分の声が相手に届かなかったからだ。イヤーカフ型はマイクが口から遠く、開放構造ゆえに環境音を拾いやすい。構造的な限界だと結論づけていた。

Clip 2では、マイクが2基から4基に増え、AI ENCが搭載された。メーカーは電車やバス、カフェなどの騒がしい環境でもクリアな通話を実現しているとしている。

実際に使ってみた感想を書く。

明確に良くなった。日常の通話であれば、これで足りる。初代のように「聞こえない」と言われることがなくなった。屋外での短い通話も成立するようになっている。

ただし、手放しで褒められるかというと、そこまでではない。まだ不安が残る。

本当に騒がしい環境や、風の強い日。こういった条件では、やはり厳しい場面がある。「大事な商談で使うか」と聞かれたら、僕はカナル型に持ち替える。そのくらいの温度感だと思ってほしい。

初代が「使えない」だったのに対し、Clip 2は「使えるが、条件次第では不安が残る」。この差は大きい。日常使いのハードルは確実に超えてきた。

イヤーカフ型で通話も想定するなら、初代ではなくこちらを選ぶべきだ。ここは断言できる。


【音質:低音に厚みが出た】

EarFun Clip 2のイヤホン本体2つと充電ケース。右側には赤いマーキングがある
本体は12mm径のドライバーを搭載。右側には赤いマーキングがあり、左右を見分けられる

ドライバーが10.8mmのカーボンファイバーから、12mmのチタンコーティング振動板に大型化した。加えてデュアル磁気回路構造を採用している。

聴き比べての感想として、低音に厚みが出た。初代も価格帯としては悪くなかったが、Clip 2のほうが明確に量感がある。

オープンイヤー型は構造上、低音が逃げやすい。耳穴を密閉していないので、物理的にどうしようもない部分がある。その弱点に対して、ドライバーを大きくすることで正面から対処してきたという印象を受ける。

ただし、これはあくまで僕個人の体感だ。同じ環境で厳密に測ったわけではないし、耳の形や装着位置によっても変わる。「劇的に変わる」と期待されると困る程度の差ではある。

それでも、初代から乗り換えて音がスカスカになったと感じることはなかった。むしろ音楽を聴く時間が増えた。低音が痩せて聴こえるストレスが減ったからだと思っている。

なお、カナル型の重低音には依然として届かない。これは構造上の話なので、Clip 2でも変わらない。そこを求めるならイヤーカフ型を選ぶべきではない。


【装着感は初代と同じく軽い】

EarFun Clip 2を耳に装着した状態。耳たぶを挟むイヤーカフ型で耳穴は塞がない
耳たぶに挟んだ状態。耳穴を塞がないので圧迫感がない

片耳約5.7gという重量は初代と同じだ。装着感も大きくは変わらない。

一日中つけていても耳が痛くならない。これはイヤーカフ型を選ぶ最大の理由であり、Clip 2でもきちんと維持されている。

耳穴に何も入れないので、蒸れることもない。カナル型で夕方になると耳が痛くなっていた人には、この解放感がそのまま価値になる。

ひとつ変わった点として、Clip 2は左右で形状が分かれている。写真の本体にある赤いマーキングが右側の目印だ。初代より耳に沿う形になったぶん、フィット感は上がっていると感じる。

ただし左右共通ではなくなったので、装着時に一瞬だけ確認する手間が増えた。慣れれば問題ないが、暗い場所で急いでつけるときは戸惑うことがある。


【ワイヤレス充電が地味に効く】

EarFun Clip 2のケースを開けた状態。左右のイヤホンが収まり、インジケーターが緑に点灯している
ケースを開けた状態。中央のインジケーターで充電状況が分かる

初代で唯一と言っていい不便だったのが、ワイヤレス充電に非対応だったことだ。Clip 2では対応した。

これが日常でどう効くかというと、「置くだけ」で充電が始まるという一点に尽きる。

ケーブルを挿す動作は、単体で見れば数秒の作業だ。だが毎日繰り返すと、その数秒が面倒になる。面倒になると挿さなくなる。挿さなくなると、使いたいときに充電が切れている。

デスクに充電パッドを置いておけば、この連鎖が起きない。戻す場所と充電する場所が同じになる。紛失対策としても効くので、初代で片耳をなくした身としては地味にありがたい変更だった。

もちろんUSB Type-Cでの有線充電もできる。10分の充電で約2.5時間使えるとされているので、出がけに挿す運用も可能だ。


【バッテリーは十分すぎる】

設定イヤホン単体ケース併用
LDACオフ最大11時間最大40時間
LDACオン最大6時間最大22時間

初代の10時間から11時間へ、わずかに伸びている。実用上の差はほとんどないが、ドライバーが大型化して消費電力が増えているはずなのに伸びているのは評価できる。

在宅で一日中つけっぱなしにする使い方でも、LDACオフなら切れる心配はない。LDACオンだと6時間になるが、外出時の音質重視には足りる。

家では長く、外では良い音で。この使い分けが現実的だ。


【この製品の弱点】

通話は完璧ではない

繰り返しになるが、日常使いには足りるものの、騒音の大きい環境や風の強い日は不安が残る。通話が主目的なら、いまだにカナル型のほうが確実だ。

音漏れは避けられない

開放型である以上、静かな場所では音量に注意が必要だ。図書館やカフェの静かな席では絞る必要がある。マナーモードは搭載されているが、構造的な限界は変わらない。

紛失リスクは変わらない

これは僕が身をもって学んだ部分だ。軽くて装着感が希薄だと、落ちても気づかない。

Clip 2でも構造は同じなので、リスクも同じだ。外したらすぐケースに戻す。この習慣だけが対策になる。ワイヤレス充電に対応したことで、「置くだけ」という戻し先ができたのは、この点でも助かっている。

左右の区別が必要になった

フィット感と引き換えに、装着時の確認が増えた。慣れの範囲だが、初代の左右共通に慣れていると最初は戸惑う。

遮音性はない

これは弱点というより仕様だ。集中したい、周囲の音を消したい。そういう用途にはまったく向かない。ノイズキャンセリング付きのカナル型を選ぶべき場面がある。


【初代とClip 2、どちらを買うべきか】

初代がまだ流通していて、価格が大きく下がっている場合の判断基準を書いておく。

  • 通話にも使いたい:Clip 2一択。ここが最大の差
  • ワイヤレス充電を使いたい:Clip 2
  • 低音の量感を重視:Clip 2
  • 音楽を聴くだけ、価格最優先:初代でも十分
  • 左右共通のほうが楽:初代

価格差が数千円あるなら初代も選択肢になるが、通話を1回でも想定するならClip 2にしたほうがいい。ここで妥協すると、結局買い替えることになる。僕がそうだった。


【まとめ:買うべき人・避けるべき人】

買うべき人

  • カナル型で耳が痛くなる、蒸れる
  • 骨伝導の振動が苦手
  • 在宅ワークで長時間つけっぱなしにしたい
  • 外音を聞きながら音楽を聴きたい
  • 日常的な通話にも使いたい
  • 1万円以下でLDAC対応の製品を探している
  • ワイヤレス充電の環境がある

避けるべき人

  • 騒がしい環境での通話が多い
  • 重低音や遮音性を重視する
  • 静かな場所で使うことが多い(音漏れ)
  • ものをなくしやすい自覚がある

初代Clipは、装着感という一点において完成していた。だが通話が弱く、ワイヤレス充電もなかった。「音楽専用機」として割り切って使う製品だった。

Clip 2は、そこに手を入れてきた。マイクを倍に増やし、ドライバーを大きくし、充電方法を増やした。割り切りが要らなくなった、というのが乗り換えての正直な感想だ。

もちろん万能ではない。騒音下の通話や重低音を求めるなら、別のタイプを選ぶべきだ。だが「一日中つけていられて、音楽も通話もそれなりにこなす1台」としては、この価格で他に思いつかない。

片耳をなくして仕方なく買い替えたわけだが、結果としては良い方向に転がったと思っている。


※本記事に記載のスペックは執筆時点でメーカーが公表している情報に基づいています。仕様や価格は変更される場合がありますので、購入前に公式サイトおよび販売ページの最新情報をご確認ください。

※装着感、音質、通話品質に関する記述は僕個人の使用環境における感想です。特に音質の変化については同一条件での測定ではなく、体感に基づくものです。耳の形や使用環境によって感じ方は異なります。

※再生時間は使用状況や音量、接続機器によって変動します。記載の数値はメーカー公表の目安です。

※価格は販売店や時期によって変動します。

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※本記事の作成にあたっては、生成AIを補助的に使用しています。掲載内容については執筆者が確認していますが、お気づきの点があればお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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