山善 ELD-FS(MBK) 電動昇降デスク レビュー|2モーター&4メモリーを実売価格で検証

レビュー

長時間パソコン作業をしていると、腰や肩が固まって集中力が落ちてくる。固定式デスクだと高さを身体に合わせられず、椅子だけで調整しようとすると足が浮いたり、キーボードが高くなったり——同じ姿勢のつらさに、僕もずっと悩まされてきた。

それを「座る・立つ」の切り替えで解決してくれるのが、**山善(YAMAZEN)の電動昇降デスク用フレーム ELD-FS(MBK)**だ。左右の脚にモーターを積んだ2モーター方式で、ボタンひとつで天板を滑らかに上下できる。奥行70cm・厚1.8cmの公式天板と組み合わせると、高さは約71〜117cmの無段階調整になる。

先に結論を言っておく。ELD-FS(MBK)は、2モーター・4メモリー・耐荷重80kg・5年保証という“本格スペック”を、実売4万円台から手に入れられる、コスパの高いスタンダード昇降デスクだ。在宅ワークの環境を本気で整えたい人に、まず候補として推せる。

一方で、これは“フレーム(脚)の型番”であって天板は別、最小高71cmは小柄な人にはやや高い、組み立ては大人2人推奨——といった注意点もある。ここも正直に書いていく。

なお本記事は、メーカー公式情報と取扱説明書、実際のユーザーレビューをもとに僕がまとめたものだ。安定性や動作音は天板サイズ・床・荷重などで変わる点は先に断っておく。

【まずは基本スペック】

項目内容
フレーム型番ELD-FS(MBK)(脚部マットブラック)
モーター2モーター
代表的な完成品ELD-1070(幅100)/ELD-1270(幅120)/ELD-1470(幅140)
天板(公式レギュラー)奥行70cm・厚1.8cm
完成時の高さ約71〜117cm(1.8cm天板時/昇降幅約46cm)
昇降速度スピーディー(十数秒ほどで座り⇄立ちを切替)
動作音約39.5dB(メーカー測定・図書館ほど)
メモリー4パターン登録可
衝撃検知接触を検知して停止し、逆方向へ約5cm戻る
耐荷重80kg(均等荷重)
消費電力240W
脚部スチール製・アジャスター付き
保証メーカー5年保証(使用者起因の故障は対象外)
組み立て大人2人以上推奨・プラスドライバー必要

厚3.5cmのハイグレード天板を組み合わせるモデルでは、完成時の高さが約72.5〜118.5cmになる。商品ページの表記を確認しよう。

【価格:実売4万円台〜。天板とセットで確認】

まず価格を正直に。実売はAmazonなどでおおむね43,000〜55,000円前後(天板サイズ・カラー・時期で変動)。電動昇降デスクとしては手頃な部類で、あるユーザーは「幅120cmを約43,000円で買えた。電動にしては安く済んだ」と書いている。2モーター・4メモリー・5年保証でこの価格なら、コスパは十分に高い。

【ELD-FS(MBK)は“フレーム”型番。天板とセットで完成】

ここが一番の注意点。ELD-FS(MBK)は脚(フレーム)の型番で、これ単体では完成デスクにならない。組み合わせる天板で完成品型番が変わり、幅100cmならELD-1070、幅120cmならELD-1270、幅140cmならELD-1470となる。販売ページでは「ELD-FS(MBK)/T1200(WN)」のようにフレーム+天板で表記されることもある。購入時は天板の幅・奥行・厚さ・カラーまで必ず確認しよう。

【2モーターの安定昇降:71〜117cmを無段階】

左右の脚それぞれにモーターを積む2モーター方式なので、1モーター(中央のシャフトで左右を動かす方式)より昇降が安定し、静かで速い。メーカーは「水をコップいっぱいに入れて昇降してもこぼれない」安定性をうたう。モニターやPCを載せた状態でも、耐荷重の範囲でスムーズに動く。

高さは約71〜117cmの無段階。座りではキーボードを打ちやすい高さに、立ちでは肩が上がらず肘が自然に曲がる位置に合わせられる。スピードもスピーディーで、十数秒ほどで座り⇄立ちを切り替えられるので、会議や区切りのたびに気軽に立てる。なお取扱説明書では、モーター保護のため1分以上の連続動作は避けるよう案内されている。

【4つのメモリーと高さ表示リモコン】

リモコンには4つのメモリーボタンがあり、座り用・立ち用・会議用・家族用などを登録できる。登録した番号を押すだけで目的の高さへ自動で移動するので、毎回微調整する必要がない。レビューでも「メモリーと衝突検知が便利。ワンタッチで高さが決まるのが最高」と好評だ。

リモコンには現在の高さを示すデジタル表示もあり、感覚でなく数値で自分の適正高を記録できる。複数人で使うなら、メモリー1・2を自分の座位・立位、3・4を家族用に割り当てると探し直しが要らない。

【衝撃検知センサー:ぶつかると5cm戻る】

昇降中に障害物へぶつかると、センサーが感知して動作を止め、挟み込みを軽減するため逆方向へ約5cm戻る。デスク下の椅子やワゴン、上の棚などとの接触に配慮した機能だ。ただし万能ではないので、昇降前は必ず天板の上下・周囲に人やペット、家具、ケーブルがないか確認しよう。特に子ども・ペットがいる家庭は要注意だ。

【耐荷重80kg・動作音39.5dB】

耐荷重は80kg(均等荷重)。デスクトップPC、複数モニター、モニターアーム、スピーカーまでまとめて載せられる余裕がある。ただし一点に重量を集中させず、均等に配置するのが基本だ。

動作音は約39.5dBで、メーカーは「図書館くらいの音」と案内する。在宅勤務や一般的なオフィスで気になりにくいレベルだ。ただし深夜や集合住宅では床・家具へ振動が伝わることもあるので、設置環境には配慮したい。

【最小71cmという現実】

正直な注意点。最小高は約71cmなので、小柄な人には座り作業時にやや高く感じられることがある。椅子を上げると足が浮く場合はフットレストを併用しよう。もっと低くしたいなら、昇降幅57〜117cmのハイエンドモデル(フレームはEHD系)が候補になる。最小57cmは身長140cm前後にも合う高さとされ、「従来品が高すぎた」人向けだ。

【安定性と揺れ】

2モーター+スチール脚で安定しているが、構造上、最大高付近では低い位置より揺れを感じやすい。モニターアームを長く前方へ伸ばした状態や、柔らかい床では揺れが大きく出ることも。脚裏のアジャスターで四隅のガタつきを調整し、設置後に軽く押して浮きがないか確認しよう。

【組み立て:2人以上・約60分・プラスドライバー】

ここは覚悟がいる。部品が大きく重いので、山善も大人2人以上での搬入・組み立てを推奨している。レビューでも「正直、脚が重い。2人以上じゃないとしんどい」という声は多い。組立時間は約60分以上が目安。付属の六角レンチに加えプラスドライバーが別途必要で、ネジ穴保護のため電動ドライバーは使用不可(手動で)と案内されている。天板を裏返して作業するので、広いスペースと床の養生も用意しよう。一人での作業が難しければ、有料の組み立て設置サービスも検討したい。組み立て後は、上下ボタン同時押しで一番下まで下げる「再起動(初期化)」操作を忘れずに。

【実際に使っている人の声まとめ】

Amazon・楽天・各レビューの傾向をまとめておく(いずれも要約・個人の感想であり、感じ方には個人差がある)。

良い評価

  • 立ち作業を取り入れたら腰・肩の負担が軽くなった
  • メモリー4つと衝突検知が便利。ワンタッチで高さが決まる
  • 2モーターで安定し、昇降も静かでスムーズ
  • 電動昇降にしては手頃な価格で買えた
  • 高さ表示リモコンで自分の適正高を数値管理できる

気になる評価

  • 脚が重く、搬入・組み立ては2人以上でないとしんどい
  • 最小71cmは小柄な人にはやや高い(フットレストで対応する人も)
  • 最大高付近では揺れを感じやすい
  • 組み立てに時間がかかる(約60分以上)

【ハイエンド/エントリーとの違い】

  • ハイエンド:昇降幅が57〜117cmと広く、小柄な人や低め好みに向く(フレームはEHD系)。
  • エントリー:1モーター方式で、耐荷重60kg・メモリー3つ。導入価格と組み立てやすさ重視の人向け。
  • 本機(ELD-FS/スタンダード):2モーター・耐荷重80kg・メモリー4つで、機器が多い人や安定性重視の人にちょうどいいバランス。

【メリット・デメリットまとめ】

メリット

  • 2モーターで安定・静音・スピーディーな昇降
  • 高さ71〜117cmを無段階で、座り⇄立ちを自在に
  • 4つのメモリー+高さ表示リモコンでワンタッチ切替
  • 耐荷重80kgで、PC・複数モニターもまとめて設置
  • 衝撃検知センサー(5cm戻る)で挟み込みに配慮
  • 動作音約39.5dBで在宅・オフィスでも使いやすい
  • 天板の幅(100/120/140cm)・カラーを選べる
  • マットブラック脚でPC機器と合わせやすい
  • メーカー5年保証、実売4万円台からのコスパ

デメリット・注意点

  • フレーム型番なので、天板の型番・サイズ・カラー確認が必須
  • 最小高71cm。小柄な人には高め(低さ重視はハイエンド)
  • 大型・重量物で、搬入・組み立ては2人以上推奨
  • 組み立てに手間(約60分以上)、電動ドライバー不可
  • 最大高付近では揺れを感じやすい
  • 電源必須(停電・コンセント外し時は昇降不可)
  • 配線に余裕がないと、天板を上げた際に引っ張られる
  • 1分以上の連続動作は不可

【総合評価】

山善 ELD-FS(MBK)は、価格と機能のバランスに優れたスタンダードクラスの電動昇降デスクフレームだ。2モーターで安定・静音・スピーディーに昇降し、公式天板と組み合わせれば高さ71〜117cmを無段階で調整できる。4メモリー、耐荷重80kg、衝撃検知、5年保証と、毎日使う道具として頼れる装備がそろう。実売4万円台からという価格も魅力だ。

一方で、最小高71cmは小柄な人にはやや高く、搬入・組み立ては2人以上が現実的。ELD-FS(MBK)はあくまで“脚”の型番で、完成仕様は天板で決まる点にも注意したい。

これらを理解したうえで選べば、座る・立つを日常的に切り替えられる、安定性と実用性の高い1台だと僕は思う。「2モーターと4メモリーの本格昇降デスクが欲しい」「天板サイズやカラーを選びたい」という人に、実売価格も含めて素直に推せる。

総合評価:4.6/5.0

  • 昇降性能:4.8/5.0
  • 安定性:4.7/5.0
  • 耐荷重:4.8/5.0
  • メモリー機能:4.8/5.0
  • 安全機能:4.6/5.0
  • 静音性:4.6/5.0
  • デザイン:4.6/5.0
  • 配線管理:4.5/5.0
  • 組み立てやすさ:3.7/5.0
  • コストパフォーマンス:4.6/5.0

※本記事は、山善の電動昇降デスク用フレーム「ELD-FS(MBK)」と、公式の薄型レギュラー天板(奥行70cm・厚1.8cm)を組み合わせたスタンダードモデルを中心に解説しています。

※ELD-FS(MBK)はフレーム部分の型番です。完成品の幅・高さ・重量・付属機能は、組み合わせる天板によって異なります。

※耐荷重は均等に荷重をかけた場合の目安です。重量物を天板の一部分へ集中させないでください。

※衝撃検知センサーは、すべての挟み込みや事故を防止する機能ではありません。昇降前に天板の上下と周囲を確認してください。

※価格・在庫・天板カラー・付属品・保証条件・製品仕様は変更される場合があります。購入前にメーカーおよび販売店の最新情報をご確認ください。

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