結論から書く。汎用性とコスパは文句なし。ただしスマホに付けっぱなしにする道具ではない。
Ulanzi MA60は、MagSafeでスマホの背面に磁力で装着するアルミ製のミニ三脚だ。折りたたむと厚さ8mmの板になり、開くと三脚、スタンド、グリップとして使える。実売価格は3,000円前後になる。
僕はこれを使っている。この記事の写真はすべて実機のものだ。
先に要点を挙げておく。1つで何役もこなす汎用性が本体で、その割に安い。作りもしっかりしている。ただしその頑丈さの代償として、スマホに付けたままにするには少し重い。
【基本スペック】

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー・型番 | Ulanzi/MA60 |
| サイズ | 約 横59×縦99×厚さ8mm(折りたたみ時) |
| 重量 | 約65g |
| 素材 | アルミニウム合金 |
| 装着方式 | MagSafe(両面マグネット) |
| 回転 | 360度回転対応 |
| 主な使い方 | 三脚/スタンド/グリップ/自撮り棒 |
| 対応 | MagSafe対応iPhone、付属リング装着でAndroidも可 |
| 実売価格 | 3,000円前後 |
数値はメーカー公表値だ。仕様や価格は変更されることがあるので、購入前に確認してほしい。
【1枚の板が、いくつもの形になる】

この製品の価値は、1つで何役もこなすことに尽きる。
折りたたんだ状態は、ただの黒い板だ。そこから関節を展開していくと、用途に応じた形に変わる。
- 三脚:脚を開いて自立させ、固定撮影やタイムラプスに
- スタンド:角度をつけて立て、動画鑑賞やビデオ通話に
- グリップ:折りたたんだ状態で握り、手持ち撮影を安定させる
- 自撮り棒:伸ばして持ち、画角を稼ぐ
これらを個別に買うと、それぞれ数千円かかる。しかも荷物が増える。1つにまとまっていることの価値は、機能の数ではなく「持ち歩く物が減る」ことにある。
マグネットは両面にある。表面でスマホを吸着し、裏面には小型のLEDライトやレンズといったアクセサリーを付けられる構造だ。使う予定がなくても、拡張の余地があるのは悪くない。
【三脚としての安定感】

脚を開くと、写真のように自立する。
アルミ合金製なので、この価格帯にありがちな樹脂のたわみがない。脚を開いた状態で押しても、しなる感覚がほとんどない。
スマホを載せた状態でも倒れにくい。マグネットの吸着力が強く、多少の振動では位置がずれない。片手で0.1秒で着脱できるという触れ込みだが、実際に付け外しは一瞬で終わる。
ただし机が傾いていたり、脚の接地面が滑りやすかったりすると話は別だ。本格的な三脚のような安定を期待するものではない。あくまで「ないよりはるかに良い」という水準で捉えたい。
360度回転に対応しているので、縦画面と横画面の切り替えもその場でできる。SNS用の縦動画と、風景の横写真を行き来する使い方には合っている。
【スタンドとしての使い勝手】

個人的に一番使う頻度が高いのが、この形だ。
関節が複数あるので、角度の自由度が高い。机に置いて動画を見る、ビデオ通話をする、レシピを見ながら料理をする。こういった日常的な場面で使える。
スマホスタンドは世の中にいくらでもあるが、それらはポケットに入らない。この製品はスマホの背面に貼り付いた状態で持ち歩けるので、外出先でも同じことができる。
カフェで作業しているときに、スマホを立てておける。新幹線のテーブルで動画を見られる。「専用のスタンドを持ち歩くほどではないが、あると便利」という場面をすべてカバーできる。
【正直な弱点:常時装着には重い】
ここが購入前に知っておいてほしい部分だ。
約65gという重量は、スマホに付けっぱなしにするには重い。
数字だけ見れば軽く感じるかもしれない。だがスマホ本体が200g前後だとすると、3割以上の重量が上乗せされる計算になる。手に持ったときの感覚は明確に変わる。
片手で操作するとき、重心が背面にずれるのも気になる。特に上部に装着すると、頭が重くなって落としそうになる。
これは製品の欠陥ではない。アルミ合金で剛性を確保した結果としての重さだ。樹脂製にすれば軽くなるが、その場合は三脚としての安定感が犠牲になる。頑丈さと軽さは両立しない。
厚さ8mmという寸法も、常時装着だと効いてくる。ポケットへの出し入れで引っかかるし、机に置いたときにガタつく。
結論:必要なときに付ける道具
だから僕は、普段はカバンに入れておいて、使うときだけスマホに付けている。
MagSafeなので着脱に手間はかからない。近づければ勝手に吸い付くし、外すときも引っ張るだけだ。「常に付けている」ではなく「すぐ付けられる」という運用が正解だと思う。
逆に言えば、MagSafeリングとして常時装着したい人には向かない。その用途なら、もっと薄くて軽い専用の製品を選ぶべきだ。
【その他の弱点】
MagSafe非対応機は準備が要る
MagSafe対応のiPhoneならそのまま使えるが、Androidや非対応のケースを使っている場合は、付属のマグネットリングをケースに貼る必要がある。
貼る位置を間違えると使いにくくなるので、最初の1回だけは慎重に位置を決めたい。
ケース次第で吸着力が落ちる
厚いケースを付けていると、磁力が届きにくくなる。MagSafe対応を謳っていないケースだと、吸着はするものの保持力が不足することがある。
三脚として使う以上、落下は避けたい。ケースとの相性は最初に確認しておいたほうがいい。
高さは出せない
あくまでミニ三脚なので、机の上に置く高さしか出せない。床に置いて全身を撮る、といった用途には使えない。
自撮り棒としても、腕の長さ以上には伸びない。あくまで持ち手が付く程度と考えたほうがいい。
カラビナ機能はない
同じUlanziのMA30にはカラビナが付いているが、MA60にはない。カバンに引っ掛けて持ち歩きたいなら、そちらを検討する手もある。
【コスパをどう見るか】
実売3,000円前後という価格は、この内容としては安い。
スマホ用のミニ三脚だけでも2,000円前後、スタンドが1,000円台、グリップが1,000円台。個別に揃えれば同じくらいの金額になるうえ、荷物が3つに増える。
そのうえアルミ合金製で、作りがしっかりしている。この価格帯の製品にありがちな「使い捨て感」がない。関節部分にガタが出る様子もない。
汎用性の高い道具は、たいてい「どの用途も中途半端」になる。だがこの製品は、それぞれの用途で最低限の水準を超えている。本格的な三脚には勝てないが、日常の撮影で困ることはない。
【まとめ:買うべき人・避けるべき人】
買うべき人
- MagSafe対応のiPhoneを使っている
- 三脚、スタンド、グリップを1つにまとめたい
- 外出先でスマホを立てる場面がある
- 動画やタイムラプスを撮る
- カバンに入れておく前提で使える
- 安価でも作りのしっかりした製品が欲しい
避けるべき人
- スマホに付けっぱなしにしたい(65gは重い)
- 薄さと軽さを最優先する
- 高い位置から撮影したい
- 厚いケースを使っている
- カバンに引っ掛けて持ち歩きたい
この製品を評価するなら、「1つで何役もこなす」という一点に尽きる。三脚もスタンドもグリップも、それぞれ専用品には劣る。だが3つ持ち歩くのは現実的ではない。
65gという重さは、常時装着を考えると確かに重い。だが「アルミで頑丈に作った結果の重さ」だと理解すれば、納得できる範囲だと思う。軽さを取れば、三脚としての安定感が失われる。
付けっぱなしにする道具ではなく、必要なときにさっと付ける道具。そう割り切って使うなら、3,000円で買える汎用性としては十分すぎる。
※本記事に記載のスペックは執筆時点でメーカーが公表している情報に基づいています。販売ページによって重量やサイズの表記が異なる場合がありますので、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。
※安定性や吸着力に関する記述は僕個人の使用環境における感想です。使用するスマートフォンの重量、ケースの厚み、設置面の状態によって結果は異なります。
※マグネットの吸着力はケースの材質や厚みに左右されます。落下による機器の破損については責任を負いかねますので、使用前に必ず吸着状態をご確認ください。
※価格は販売店や時期によって変動します。
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※本記事の作成にあたっては、生成AIを補助的に使用しています。掲載内容については執筆者が確認していますが、お気づきの点があればお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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