一人暮らしのアパートで使っている掃除機が、マキタのコードレスクリーナー「CL108FDSHW」だ。カプセル式で、10.8Vのバッテリーと充電器が付いてくるモデルになる。
先に結論を書く。普段の掃除は標準モードで足りている。ただしゴミの大きさによって必要なモードが変わり、モードが上がると稼働時間は一気に落ちる。だからバッテリーは2個あったほうがいい。
スペック表には「標準で約25分」と書いてある。だが実際に判断が必要になるのは、時間ではなく「今日のゴミはどのモードで取れるのか」のほうだった。そこから書いていく。

【スペック】
| 製品名 | マキタ 充電式クリーナ CL108FDSHW(本体形式 CL108FD) |
| 集じん方式 | カプセル式(集じん容量600mL) |
| 吸込仕事率 | 30W/20W/5W(パワフル/強/標準) |
| 連続使用時間 | 約10分/12分/25分(BL1015使用時) |
| 充電時間 | 約22分(付属のDC10SA使用時) |
| 質量 | 1.0kg(バッテリ含む、ノズル・パイプ除く) |
| 寸法 | 956×110×150mm(パイプ・ノズル付) |
| バッテリ | BL1015(DC10.8V 1.5Ah 17Wh) |
| スイッチ | ワンタッチスイッチ(押し続け不要) |
| その他 | ゴミストッパ、バッテリ切れお知らせ機能付LEDライト、回転ブラシなし |

【ゴミの大きさで、使うモードが決まる】
この掃除機で一番役に立つ情報はこれだと思う。スペック表の30W/20W/5Wという数字を、実際のゴミに置き換えるとこうなる。
| モード | 取れるもの | 稼働時間 |
| 標準(5W) | 髪の毛、細かいホコリ。普段の掃除はこれで足りる | 約25分 |
| 強(20W) | 米粒くらいの大きさになると必要 | 約12分 |
| パワフル(30W) | 引っ越しなど、ゴミが大量にあるとき | 約10分 |
境目は「米粒」だ。髪の毛やホコリのような軽くて細かいものは標準で問題なく吸う。だが米粒くらいの重さと大きさになると、標準では吸い残す。そこで強に上げることになる。
この基準が分かっていると、買う前の判断ができる。床に落ちているものが主にホコリと髪の毛なら、この掃除機は25分機だ。食べこぼしが多い家なら、12分機だと思って選んだほうがいい。同じ製品でも、実効の稼働時間が倍違う。
引っ越しのときは、さすがにパワフルを使った。ただしそのときは合間合間でパワフルに切り替える形で、1回の充電では終わらなかった。大掃除のような使い方をする機械ではない、というのが正直なところだ。
【バッテリーは2個あったほうがいい】

使っていて一番はっきりした不満は、バッテリーが持たないことだ。
公称25分というのは標準で回し続けた場合の数字で、実際にはモードを上げ下げしながら使う。強に切り替えれば12分の消費ペースになるので、表示どおりの25分を丸ごと使える場面のほうが少ない。
そこで効いてくるのが充電時間だ。この製品は充電が約22分で終わる。稼働25分に対して充電22分。この2つがほぼ同じ長さなのが、実は重要なところだと思っている。

バッテリーが1個だと、切れたら22分待つことになる。2個あれば、片方を充電しながらもう片方で掃除を続けられる。充電のほうが稼働より短いので、交互に使えば実質的に止まらない。
つまりこの製品は、「長く動くバッテリー」ではなく「すぐ充電が終わるバッテリーを回す」という設計思想で作られている。家庭用の高価格帯が稼働時間で勝負するのに対して、こちらは回転で解いている。2個目を買って初めて、その設計が完成すると言ってもいい。
逆に言えば、1個で運用するつもりなら、実質25分以下で終わる範囲の掃除にしか使えない。そこは購入前に計算しておいたほうがいい。
【大きな部屋には向かない。一人暮らしにはちょうどいい】
ここまでの話は、そのまま部屋の広さの話になる。
広い部屋の掃除には、バッテリーの面で向かない。一部屋ごとに区切って掃除する、あるいは日を分けるという運用になる。家全体を一気に、という使い方は想定しないほうがいい。
一方で、一人暮らしの部屋にはサイズがちょうどいい。本体1.0kgで細く、取り回しがしやすい。片手で持って動かせるので、机の下や家具の隙間に差し込むのも苦にならない。
ワンタッチスイッチなのも効いている。トリガーを握り続ける必要がないので、長い時間持っていても指が疲れない。軽さと合わせて、腕への負担が小さい。
【自立しないので、スタンドが要る】
買う前に知っておいてほしいのがここだ。この掃除機は自立しない。そしてスタンドは付属していない。
僕は山崎実業のスティッククリーナースタンド「プレート」(3275・ホワイト)を別に買って使っている。スチール製で、組み立て式のシンプルなスタンドだ。
これは細かい話に見えて、実は使い続けられるかどうかに直結する。掃除機は「置き場所が決まっていない」と使わなくなる道具だ。壁に立てかければ倒れるし、床に寝かせれば邪魔になる。取り出すのに手間がかかった時点で、掃除の頻度が落ちる。
だから本体価格にスタンド代を足したものが、実際の導入コストだと考えておいたほうがいい。なお、この手のスタンドにはパイプ径やヘッド寸法の対応条件が設定されている。僕の組み合わせでは問題なく使えているが、他の機種で使うなら購入前に確認したほうが確実だ。
【カプセル式と、回転ブラシがないこと】
集じんはカプセル式で、容量は600mL。紙パックがいらないので、ランニングコストがかからない。捨てるときはカプセル部をひねって外すだけだ。
もうひとつ、この機種のヘッドには回転ブラシが付いていない。これは長所と短所が表裏になっている。
回転ブラシがなければ、髪の毛が巻き付かない。ブラシに絡んだ毛をハサミで切る、というあの作業が発生しない。可動部が減るぶん、壊れる場所も減る。軽さにも効いている。
その代わり、毛足の長いカーペットのように「かき出す力」が必要な床には弱いとされている。吸引だけで繊維の奥からゴミを引き出すのは難しい。
ただし正直に書くと、ここは僕には検証できない。住んでいるのがフローリングの部屋で、カーペットを持っていないからだ。フローリングでの使用感しか書けないので、カーペットが主な人は別の情報を当たってほしい。
【弱点の整理】
- バッテリーが持たない。2個運用が現実的
- 米粒サイズのゴミには標準では足りず、稼働時間が半減する
- 広い部屋・家全体の掃除には向かない
- 自立しない。スタンドが別途必要
- 回転ブラシがないので、毛足の長いカーペットには不利とされる(僕は未検証)
- 大掃除や引っ越しのような場面では、1回の充電で終わらない
【向いている人/向いていない人】
向いている人
- 一人暮らしで、部屋数が少ない人
- 床がフローリング中心の人
- 落ちているのが主にホコリと髪の毛の人
- 軽さと取り回しを最優先したい人
- 紙パックのランニングコストを避けたい人
- バッテリーを2個持つ前提で考えられる人
向いていない人
- 家全体を一度に掃除したい人
- 毛足の長いカーペットが主な床の人
- 食べこぼしなど、大きめのゴミが日常的に出る人
- スタンドを別に買いたくない人
- 吸引力そのものを最優先する人
【まとめ】
マキタのCL108FDSHWは、一人暮らしの部屋を掃除する道具としてよくできている。軽くて、取り回しがよくて、紙パックも要らない。普段の掃除は標準モードで足りている。
そのうえで、買う前に決めておくべきことが2つある。ひとつは、自分の床に落ちているゴミの大きさ。もうひとつは、バッテリーを2個持つかどうかだ。
米粒サイズが日常的に落ちる家なら、この掃除機は12分機になる。そして1個運用なら、そこで一度止まる。スペック表の「標準25分」だけを見て選ぶと、この2つが後から効いてくる。
逆に言えば、条件が合っていれば不満は出ない。フローリングの一人暮らしで、ホコリと髪の毛を取れればいい。その条件なら、これはちょうどいいサイズの掃除機だ。あとはスタンドを1つ買い足せば、置き場所まで含めて完成する。
※本記事は、僕が実際に購入して使用している製品について書いています。スペックはメーカーおよび販売各社が公表している情報と、本体銘板・バッテリの表示に基づきます。吸引力や稼働時間の測定は行っておらず、使用感は僕個人の感想です。
※稼働時間はモード、バッテリの状態、床の材質、室温などの条件によって変わります。記載のモード別の使い分けは、僕の住環境(フローリング中心の一人暮らし)での判断です。
※カーペットでの使用については、僕の環境では検証できていません。回転ブラシの有無による差についての記述は一般的に言われている傾向に触れたもので、実測に基づくものではありません。
※スタンド類には対応するパイプ径やヘッド寸法の条件が設定されている場合があります。組み合わせる機種によって適合が異なりますので、購入前にご確認ください。
※バッテリおよび充電器は、メーカーが指定する組み合わせでご使用ください。価格・仕様・付属品は変更される場合がありますので、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。
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※本記事の作成にあたり、文章の構成・編集にAIを利用しています。掲載内容の最終確認は僕自身が行っています。
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