Shokz OpenRun Pro2/OpenRun Pro2 Mini 大迫傑モデル ショックス 骨伝導イヤホン ワイヤレス 耳を塞がない オープンイヤー 防塵防水 スポーツイヤホン 送料無料 あす楽 24ヶ月保証 公式ストア 楽天で購入 |
Shokz(ショックス) OpenRun Pro 2は、骨伝導に“空気伝導スピーカー”を重ねたハイブリッド構成で、従来の骨伝導が苦手とした低音を底上げしたフラッグシップ。12時間再生、5分の急速充電で2.5時間、USB-C充電、IP55耐汗・耐水、Bluetooth 5.3、マルチポイントなど実用性も盤石です。ジョギングや自転車、通勤ウォークでも周囲の音を聞きながら安全に音声を楽しめる「オープンイヤー」の到達点――それがPro 2の第一印象でした。
総評(先に結論)
- 音質:骨伝導+空気伝導の“二刀流”。骨伝導が担当する中高域の明瞭さに、空気伝導が量感のある低域を加えることで、ランのBPM把握や音声学習の聞き取りが快適。
- 装着感:軽く、痛くない。フルチタンバンドのしなりでこめかみの圧迫を抑えつつ、眼鏡・サングラスとも干渉しにくい。
- 運用力:12時間+急速。5分=2.5時間のクイックチャージが“走る前にサッと”を実現。
- 安全性:耳を塞がない。車や自転車、歩行者の気配を聞き逃しにくい。夜間は反射材のバンドやライトと併用でさらに◎。
- 弱点:開放型ゆえの音漏れ(大音量時)と遮音ゼロはトレードオフ。風切り音の強い環境やオフィス静寂空間では使いどころを選ぶ。
OpenRun Pro 2 のキモ|DualPitch™ハイブリッド・ドライバー
Pro 2は骨伝導ドライバーで中高域の輪郭を、空気伝導スピーカーで低域の量感を補完する設計(ShokzはこれをDualPitch™と呼称)。骨伝導だけだと出しにくい“ベースの土台”が加わり、キックの着地点やベースラインが掴みやすいのが特徴です。骨伝導の“振動感”も適切に抑制され、長時間でも顎やこめかみの疲労が出にくい仕上がり。
デザイン・装着感|フルチタン×シリコンの安定フィット
- 重量:約30.3g(±0.5g)。首後ろを回るネックバンド型で、走っても跳ねにくい。
- 素材:フルチタン骨格+シリコン被覆。適度な反発で頭の形に追従。
- サイズ:スタンダード/ミニの2サイズ展開(装着位置の微調整がしやすい)。
- 操作系:側面に物理ボタン(音量+/−兼電源、マルチファンクション)。グローブ装着でも押しやすい突出形状。
眼鏡やキャップ、バフとも干渉しづらく、長距離ジョグや通勤の往復でも違和感少なめ。こめかみへの当て位置は頬骨の少し前がセオリーで、低域の感じ方が安定します。
音質と使いみちの実感
- ラン&ライド:足音・ギア音・周囲音を聞き取りつつ、クリックが見える中高域でテンポ取りがしやすい。低域は“ドン”と鳴らし切るタイプでなく、輪郭の分かる量感をプラス。
- 音声コンテンツ:ポッドキャストや語学学習の明瞭さは骨伝導の得意科目。口の子音が立って聞こえる。
- 音漏れ:開放構造ゆえ、静かな室内で大音量だと近距離に漏れる。音量は“環境音が明瞭に聞こえる最小限”が基本。
バッテリーと充電|12時間+5分/2.5時間+USB-C
- 連続再生:最大12時間(使用条件に依存)。
- 急速充電:5分の充電で約2.5時間の再生。
- 満充電:約60分。
- 端子:汎用のUSB-C。専用マグネット端子から卒業し、充電の自由度が高い。
「家を出る5分前に差す」で1〜2本のランに十分なスタミナを確保できるのが実用的。朝の支度と同時に充電→玄関で外す、という流れが定着します。
耐汗・耐水・耐久|IP55と素材のタフさ
- 耐水等級:IP55(汗・小雨・水しぶき)。水没は不可で、プールやシャワーは非推奨。
- フレーム:チタンバンドで折り曲げやすく携行性良好。ポーチ付属で収納もしやすい。
雨のジョグ程度なら問題なし。使用後は汗や皮脂を拭き取り自然乾燥を。空気伝導用のベント(開口)に水が入らないよう、流水での丸洗いは避けるのが無難です。
接続・機能|Bluetooth 5.3、マルチポイント、アプリEQ
- Bluetooth:バージョン5.3。屋外でも掴み良好。
- マルチポイント:2台同時待受に対応(スマホ+PCなど)。
- アプリ:Shokz AppでEQ切替(Classic等)やガイダンス設定、ファーム更新に対応。
- コーデック:SBC中心の安定志向。動画視聴も違和感少なめ。
ラン前はスマホ、デスクではPCという切替が電源ONだけでつながるのがマルチポイントの強み。EQは「低域ブースト/Classic」などを曲調で使い分けると快適です。
通話・マイク|屋外風と距離感のマネジメント
ビームフォーミングのノイズリダクションを備え、ラン中の短い受話なら十分。ただし強風や車通りではノイズ拾いが増えるため、口をマイク側に少し寄せる・風裏に入るなどの工夫が活きます。会議の常用ならマイク特化モデル(OpenComm系)と使い分けがスマート。
操作系のコツ(時短メモ)
- ペアリング:電源OFF→「音量+」長押し→赤青点滅→端末で選択。
- マルチポイント:ペアリング中に「音量+」+「多機能」長押しで有効化→1台目登録→電源OFF→再度ペアリング→2台目登録→通常起動。
- EQ切替:再生中に「音量+」+「音量−」長押し、またはアプリから。
サイズ選びと装着チューニング
- 標準orミニ:頭囲が小さめ・後頭部の浮きが気になる人はミニを検討。首の干渉が減ります。
- 当て位置:こめかみの前(頬骨)に“平らに”当てる。位置がズレると低域が痩せたり振動が増えがち。
- 音量:屋外は小さめに。環境音>自分の再生音が基本の安全運用。
OpenRun / OpenFit など兄弟機との比較(どれを買う?)
- OpenRun(旧Aeropex):より軽量でIP67。低域は控えめだが軽快。汗・雨重視や軽さ優先の人に。
- OpenRun Pro 2(本機):12時間+低域強化+USB-C。ラン&ライドの安全×音の満足度のバランスが最良。
- OpenFit(オープンイヤー/空気伝導):耳掛け型で音の厚みは出しやすいが、風切り・フィットは運動内容により好みが分かれる。
向いている人/そうでない人
向いている
- 屋外スポーツで周囲確認を最優先するランナー/サイクリスト。
- 音声学習・ポッドキャストの明瞭さを重視する人。
- 充電の段取りを減らしたい(USB-C共通化・急速充電活用)。
向いていないかも
- 静かなオフィスで大音量再生(音漏れ懸念)。
- 重低音特化で没入したい人(カナル/密閉型が適任)。
- 完全防水や水泳用途(OpenSwim系が対象)。
スペック早見表
- ドライバー:骨伝導+空気伝導(DualPitch™)
- 連続再生:最大12時間/急速充電5分=約2.5時間/満充電約60分
- 防塵防水:IP55(汗・小雨。水没不可)
- 重量:約30.3g(±0.5g)
- 接続:Bluetooth5.3(マルチポイント対応)
- 操作:物理ボタン(音量±/電源、マルチファンクション)
- 充電端子:USB-C
- 付属:収納ケース、USB-Cケーブル ほか
よくある質問(FAQ)
Q. シャワーやプールで使える? A. NGです。IP55は汗・小雨まで。水没・温水・海水は不可。 Q. 2台同時に繋げる? A. マルチポイントでスマホ+PCなど2台同時待受に対応。セットアップの手順は本レビュー内「操作系のコツ」を参照。 Q. サイズはどう選ぶ? A. 頭囲が小さめならミニがフィットしやすい。試着できるなら首後ろの浮きを要チェック。 Q. 眼鏡や帽子と併用は? A. ほとんど問題なし。こめかみの当て位置を微調整すると干渉を避けやすい。
まとめ|“安全×快適”の実用解
Shokz OpenRun Pro 2は、オープンイヤーの最大価値=周囲の音を聞きながらの安全性を損なわず、音の満足度と運用のしやすさを一段引き上げたモデルです。DualPitch™で低域の不足感を補い、12時間+急速充電でバッテリー不安を解消。USB-Cで充電器の共有も進む。屋外スポーツ/ながら聴きの決定版として、いま最も勧めやすい一台だと感じました。