先に結論を言うと、この充電器は「ノートPCを複数台まとめて充電したい」「MacBook Proの純正ACアダプターを卒業したい」という人のための製品だ。逆にスマホしか充電しないなら完全にオーバースペックになる。
ノートPC、タブレット、スマホ、イヤホン、モバイルバッテリーとUSB-C充電に統一されてきたことで、充電器に求める性能も変わってきた。以前はスマホ用の20W前後で足りたが、いまはMacBookやWindowsノート、iPad、携帯ゲーム機まで1台でまかないたいというニーズがある。
CIOの NovaPort TRIOⅡ 140W は、USB-Cを3ポート搭載した高出力充電器だ。単ポート最大140W、PD3.1対応。価格は12,980円(税込)。ちなみにこの製品も応援購入サービス「Makuake」で1,600万円以上の支援を受けて製品化されている。ここでは特徴・使用感・メリット・気になる点を詳しく見ていく。
- 【スペック(仕様一覧)】
- 【第一印象|140W級とは思えないコンパクトさ】
- 【単ポート最大140W|PD3.1対応でハイエンドノートPCに強い】
- 【NovaEngine|GaN半導体を立体構造で2つ実装】
- 【USB-C×3ポートで複数デバイスをまとめて充電】
- 【実測データ|3台同時でもノートPCが認識される】
- 【NovaIntelligenceで出力配分を自動調整】
- 【NovaSafety2.0|瞬断抑制が追加された】
- 【シボ加工とフルフラットデザイン】
- 【使用シーンのレビュー】
- 【ここは注意|購入前の確認点】
- 【競合モデルと比べた立ち位置】
- 【向いている人/向いていない人】
- 【まとめ|高出力ノートPCユーザーのメイン充電器に】
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【スペック(仕様一覧)】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | NovaPort TRIOⅡ 140W3C |
| メーカー | CIO |
| 型番 | CIO-G140W3C-N2 |
| ポート構成 | USB Type-C×3 |
| 入力 | 100-240VAC、50-60Hz、2.0A |
| 単ポート最大出力 | 最大140W |
| USB-C単ポート出力 | 5V=3A/9V=3A/12V=3A/15V=3A/20V=5A/28V=5A |
| PPS出力 | 5-11V=5A |
| 2ポート同時使用時 | 100W+30W または 67W+67W(合計最大134W) |
| 3ポート同時使用時 | 67W+30W+30W または 45W+45W+30W(合計最大127W) |
| 急速充電規格 | PD3.1/PD3.0/PPS |
| サイズ | 約65×58×32mm |
| 重量 | 約235g |
| 主な機能 | NovaIntelligence、NovaEngine、NovaSafety2.0、シボ加工、フルフラットデザイン |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 価格 | 12,980円(税込) |
【第一印象|140W級とは思えないコンパクトさ】
まず感じるのは、140Wクラスとしてはかなりコンパクトにまとまっていることだ。
数字で見るとよくわかる。従来の140W AC充電器と比べて体積比約45.7%減、つまり約半分の大きさになっている。しかも前モデルの NovaPort TRIO 140W と比べても体積比約4.4%減でひと回り小さい。
約65×58×32mmにUSB-Cを3ポート搭載し、単ポート最大140Wまで対応する。重量は約235gなのでスマホ用の小型充電器と比べればずっしりくるが、ノートPCのACアダプターを置き換える目的なら十分持ち運べる。
実際に使っている人からも「100Wの4ポートモデルとほとんど変わらないサイズ感に驚いた」という声が出ている。
【単ポート最大140W|PD3.1対応でハイエンドノートPCに強い】
最大の特徴は単ポート使用時に最大140W出力に対応することだ。PD3.1のUSB PD Extended Power Range(EPR)規格に準拠しており、28V=5Aの高出力充電ができる。
公式もMacBook ProやハイスペックなWindowsノートPCの充電器として最適としている。16インチMacBook Proのようなハイパワーなデバイスから、大容量の電力を必要とするタブレットやポータブル電源まで対応できる。
140Wはスマホやタブレットには余裕がありすぎるくらいで、この充電器の真価はノートPC充電にある。従来の65Wや100Wクラスでは物足りない機器でも使える出力帯だ。
ただし140Wで充電するには、デバイス側がPD3.1の高出力充電に対応していることに加え、USB-Cケーブルも高出力に対応している必要がある。一般的なケーブルは100Wまでのものが多いので、140Wを活かすならEPR対応または240W対応と明記されたケーブルを用意したい。ここは見落としやすいポイントだ。
【NovaEngine|GaN半導体を立体構造で2つ実装】
高出力充電器の課題は発熱だ。出力が大きいほど本体に負荷がかかり、長時間使用で熱を持つ。
本製品はそこにNovaEngineという技術で対応している。中身を具体的に言うと、GaN(窒化ガリウム)半導体を立体構造を用いて2つ実装することで高効率を実現している。熱を発生させにくくしながらコンパクトなサイズを両立させたわけだ。
前述の「体積比45.7%減」という小型化も、この設計あってのものだ。単にワット数が高いだけでなく、効率と発熱対策に手が入っているのは高出力モデルとして重要な点だと思う。
【USB-C×3ポートで複数デバイスをまとめて充電】
USB-Cポートを3つ搭載している。いまはiPhone、Androidスマホ、iPad、MacBook、Windowsノート、モバイルバッテリー、イヤホンとUSB-C機器が増えているので、USB-Cだけで3つという構成は実用的だ。
公式によれば、2ポート使用時は65WクラスのノートPCを2台同時に、3ポート使用時は30Wクラスであれば3台同時に充電できる。30Wで高速充電が可能なMacBook Air+iPad Pro+iPhoneの3台なら、各ポートに30Wずつ充電できるとしている。
【実測データ|3台同時でもノートPCが認識される】
第三者レビューの実測値が具体的で参考になる。
- MacBook + iPad mini:82.3W / 16.9W
- MacBook × 2台:69.2W / 52.4W
- MacBook Pro / Air / Air の3台:63.7W / 41.3W / 28.6W
- WindowsノートPC / MacBook Air / iPad mini:41.6W / 34.5W / 17.3W
注目したいのは、3ポート接続時でも60WクラスのノートPCがきちんと認識されている点だ。「ノートPC×3」や「ノートPC×2+タブレット」といった構成でもカバーできるので、汎用性はかなり高い。
3台つなげば当然1台あたりの出力は下がるが、それでも実用的な速度が確保されているのがこの製品の強みだ。
【NovaIntelligenceで出力配分を自動調整】
複数ポート充電器で困るのが、どのポートにどの機器を挿すかで出力が変わることだ。従来品ではポートによって出力が固定されているものが多く、挿し間違えると端末が低速充電になったり、PCの場合は充電できないこともある。
本製品はCIO独自のNovaIntelligenceにより、接続されたデバイスに最適な電力が判別される。ポートを選んで充電する必要がないので、日常使いのストレスがかなり減る。
もちろんすべての組み合わせで理想的な速度になるわけではない。デバイス側の対応規格、バッテリー残量、温度、ケーブルの仕様で充電速度は変わる。
【NovaSafety2.0|瞬断抑制が追加された】
140Wクラスは扱う電力が大きいので、温度管理や保護機能は重要だ。
NovaSafetyは温度を監視しながら最適な電力を振り分けつつ出力を微調整し、製品の発熱を自動調整する機能だ。そしてバージョン2.0では、急速充電中にデバイスを抜き差しするときの「瞬断」を抑制する機能が追加されている。
複数ポート充電器では、新しいデバイスを接続したときに既存の充電が一瞬途切れることがある。作業中にこれが起きると地味に困るので、対策されているのはうれしい。
【シボ加工とフルフラットデザイン】
本体表面には一眼レフカメラのボディのようなザラッとしたシボ加工が施されている。光沢仕上げは見た目がきれいな反面、指紋や細かな傷が目立つ。持ち運ぶ充電器にはシボ加工のほうが向いている。
プラグ側は壁にすき間なくピタッと挿せるフルフラットデザインだ。公式もコンセント干渉がなく、コンセント周りやデスク周りをすっきり使えるとしている。高出力充電器は重量があるので、挿したときの安定性は実用面で重要だ。
【使用シーンのレビュー】
デスク:ノートPC、スマホ、タブレットを1台から同時に充電できる。コンセントを複数占有せずに済むので配線もすっきりする。
出張・旅行:ノートPC用ACアダプター、スマホ用、タブレット用と別々に持ち歩くと荷物が増えるが、これ1台とUSB-Cケーブル数本にまとめられる。ホテルやコワーキングで複数デバイスを同時に充電できる。
共有:家族や同僚と使う場面でも3ポートは便利だ。140Wという余裕があるので、複数台接続時でも実用的な速度を確保しやすい。
【ここは注意|購入前の確認点】
正直に弱点も挙げておく。
- スマホだけならオーバースペック:スマホやイヤホン中心なら30W〜45Wクラスで十分。iPadやMacBook Air程度なら65Wクラスでも足りる。
- 約235gの重量:140W・3ポートとしてはコンパクトだが、毎日ポケットに入れる軽量モデルではない。
- 140Wを活かすには対応デバイスとケーブルが必要:ここが最も見落とされやすい。
- USB-Aポートはない:USB-Aケーブルを使う機器には別途対応が必要。
- 価格は12,980円:小型充電器より当然高い。
- 3ポート同時使用時は140Wでは使えない:合計最大127Wの範囲で分配される。
【競合モデルと比べた立ち位置】
USB-C充電器には30W、45W、65W、100W、140Wとさまざまある。その中で本製品はハイエンド寄りだ。最大140Wという出力に加えて、USB-Cを3ポート搭載している点が強みになる。
65Wクラスはスマホ、タブレット、軽量ノートPCには使いやすいが、高性能ノートPCや複数台同時充電では余裕が足りない。100WクラスはノートPC用として実用的だが、複数台同時では出力配分に不満が出ることがある。
本製品は単ポート140Wに加えて、2ポートで134W、3ポートで127Wと高い合計出力を確保できる。ノートPCを複数台使う人にとっては、これ以上ない仕様と言っていい。
なお前モデルの NovaPort TRIO 140W は公式サイトで廃番となっているので、いま新規で買うならこのⅡ一択になる。
【向いている人/向いていない人】
向いている人
- USB-C充電対応のノートPCをメインで使っている人
- MacBook Proや高出力対応のWindowsノートを使っている人
- ノートPCを複数台同時に充電したい人
- ノートPC、スマホ、タブレットをまとめて充電したい人
- デスク周りの充電器を1台に集約したい人
- 出張や旅行で荷物を減らしたい人
向いていない人
- スマホだけを充電する人
- 軽さを最優先する人
- 30W〜65W程度で十分な人
- USB-Aポートが必要な人
- できるだけ安く済ませたい人
【まとめ|高出力ノートPCユーザーのメイン充電器に】
NovaPort TRIOⅡ 140W は、ノートPC、タブレット、スマホをまとめて充電したい人向けの高出力USB-C急速充電器だ。単ポート最大140W、PD3.1対応、USB-C×3ポート、2ポート最大134W、3ポート最大127Wという仕様は、デスク用にも出張用にも頼もしい。
GaN半導体を立体構造で2つ実装することで従来の140W充電器から体積比45.7%減を実現し、NovaIntelligenceによる出力自動調整、NovaSafety2.0の温度管理と瞬断抑制、シボ加工、フルフラットデザインと、日常使いを快適にする工夫も詰まっている。実測でも3台同時にノートPCを認識して充電できることが確認されている。
もちろんスマホだけの充電にはオーバースペックだし、140Wを活かすには対応デバイスと高出力対応ケーブルが必要だ。12,980円という価格も安くはない。
それでも、USB-C機器を複数持っていて充電器を1台にまとめたい人、特に高出力ノートPCを使う人にとっては、メイン充電器として十分検討する価値がある一台だ。
※本記事は、メーカーが公開している製品情報や第三者レビューなどを参考に作成しています。実測値は測定環境や接続機器により異なります。140W出力には対応デバイスおよび対応ケーブルが必要です。価格、在庫、対応機種、仕様の詳細は変更される場合があるため、購入前に販売ページやメーカー公式情報をご確認ください。

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