ロジクール M570 レビュー|6年以上使って壊れていない。ただし今買うならM575SP

ロジクールのトラックボールM570を上から見たところ ガジェット
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マウス操作で手が疲れるのをどうにかしたくて買ったのが、ロジクールの親指操作トラックボール「M570」だ。2020年6月に購入して、6年以上たった今も現役で動いている。

先に結論を書く。長時間のデスク作業でも手が疲れない。そして慣れてしまうと、もう離れられない。ボタンの数は多くないが、僕には必要十分だった。

ただしM570はすでに新品では手に入りにくい。これから買う人は、現行の後継機「ERGO M575SP」を見てほしい。この記事は「同じ形の道具を6年以上使い続けるとどうなるか」の記録として読んでもらえたらと思う。

ロジクールのトラックボールM570を上から見たところ。青いボールとlogiのロゴが見える
親指で転がす青いボール。本体は動かさない

【スペック】

製品名ロジクール ワイヤレストラックボール M570
操作タイプ親指操作トラックボール(右手用)
接続Unifying対応USBレシーバー(2.4GHz)/Bluetooth非対応
ボタン数5(スクロールホイール含む)
チルト(水平スクロール)なし
電源単3形乾電池×1本/電池寿命 最大18か月
寸法・質量145×95×45mm/約142g
操作距離約10m
製造Made in China(本体裏面表示)
出典:メーカーおよび販売各社の製品情報、本体裏面の表示。センサー解像度は情報源によって表記が異なるため記載していない

【6年以上、壊れていない】

M570の裏面。M570の表示、電源スイッチ、電池蓋とレシーバー収納の図示が見える
裏面。型番表示のほか、電池蓋にレシーバーの収納場所がある

入力機器で6年というのは、それなりの期間だと思う。しかもトラックボールはボールという可動部を毎日転がし続ける機械だ。摩耗する部分が最初から組み込まれている。

それでも壊れていない理由を考えると、いくつか思い当たる。

ひとつは、本体を動かさないことだ。普通のマウスは机の上を毎日こすり続けるので、ソールが減り、ケーブルがあれば付け根が傷む。トラックボールは置いたまま動かないので、その摩耗が発生しない。

もうひとつは、ボールが外せることだ。裏の穴から押し出せば取り出せるので、支持部に溜まった汚れを掃除できる。動きが渋くなったら掃除すれば戻る。分解できない構造だったら、汚れが溜まった時点で寿命だった。

そして充電池を積んでいないこと。電源は単3電池1本で、消耗したら替えるだけだ。内蔵バッテリーの機器は、本体が無事でも電池がへたった時点で使えなくなる。乾電池式は、その寿命の上限がない。ここは古い設計だからこその強みだと思っている。

電池寿命は公称で最大18か月。実際、電池交換を意識する場面はほとんどなかった。

【親指タイプは、慣れの壁が低い】

トラックボールは「慣れが必要」と言われる。これは事実だが、タイプによって慣れやすさがまったく違う。

親指操作タイプが慣れやすいのには理由がある。持ち方が、普通のマウスとほとんど同じだからだ。手のひらを本体にかぶせて、人差し指と中指でクリックする。この部分はこれまでと変わらない。

つまり新しく覚えるのは「親指でボールを転がす」という一点だけになる。それまでに積み上げた手の動きを壊さずに済む。

人差し指や中指で操作する大玉タイプは、ここが違う。手の置き方も指の役割分担も全部変わるので、覚え直す量が桁違いに多い。同じ「トラックボール」でも、乗り換えのハードルは別物だ。

だから僕は、この形なら「慣れれば離れられない」というところまで到達できた。6年以上使っている今、普通のマウスに戻る理由が思いつかない。

【長時間でも手が疲れない理由】

当初の目的だった疲労については、はっきり効いている。長時間のデスク作業でも手が疲れない。

普通のマウスは、カーソルを動かすたびに本体ごと動かす。つまり位置決めを腕と手首の運動でやっている。画面の端から端まで動かすなら、その距離ぶん腕を動かすことになる。これが積み重なる。

トラックボールは本体が動かない。腕は置いたまま、親指の関節だけが動く。動かす部位が腕から指1本に置き換わるので、単純に負担が減る。

副次的な効果として、マウスを動かすスペースが要らない。資料を広げた狭い机でも、本体を置く分の面積さえあれば使える。

【ボタンは5つ。それで足りている】

M570の操作面。左右クリック、スクロールホイール、進む・戻るボタンが並んでいる
ボタンは5つ。左右クリック、ホイール、進む・戻る

ボタンは5つで、左右クリック、スクロールホイール、そして進む・戻るのボタンだ。多ボタンマウスと比べれば少ない。

ただ僕にはこれで必要十分だった。ブラウザの進む・戻るが指先で完結すれば、日常の操作でボタンが足りないと感じる場面はほとんどない。

ボタンが多い機器には、「割り当てを覚えて使いこなす」というコストがある。咄嗟に押せないボタンは、付いていないのと同じだ。5つなら全部を体が覚える。

ここは人によると思う。ショートカットを大量に割り当てたい人には物足りない。ただ「ボタンが多いほど良い」とは限らない、というのは6年使って実感したことだ。

【今から買うなら、後継のERGO M575SP】

ここは正直に書いておきたい。M570は新品での入手が難しくなっている。これから親指トラックボールを買うなら、現行の後継機を選ぶことになる。

M570この記事の製品。Unifyingレシーバー専用
M575/M575S2020年11月発売。約10年ぶりの刷新
ERGO M575SP2024年9月発売の現行モデル。静音クリック、Logi Bolt+Bluetooth対応
出典:メーカーおよび各媒体の発売情報

ちなみに僕がM570を買った2020年6月は、後継のM575が出る5か月前だった。あと少し待っていれば新世代を買えていたことになる。結果として6年以上使えたので後悔はしていないが、こういうことは起こる。

M575SPで変わった点のうち、M570から乗り換える人に効くのは主に2つだ。

ひとつは接続方式。M570はUnifyingレシーバー専用で、Bluetoothに対応していない。M575SPはLogi BoltレシーバーとBluetoothの両方に対応する。USBポートを空けたい人、複数の機器で使いたい人には、ここが決定的な差になる。

もうひとつは静音クリック。M570のクリック音は普通に鳴る。M575SPは静音化されていて、メーカーはM575比で約80%の低減としている。夜間や静かな環境で作業する人には意味がある。

逆に言えば、親指で転がすという操作の本質は、M570から変わっていない。この記事で書いた「手が疲れない」「慣れの壁が低い」という部分は、後継機でもそのまま当てはまるはずだ。だから僕がM570で得た結論は、これから買う人にも使えると思っている。

ひとつ注意点として、Logi BoltはUnifyingと互換性がない。これまでUnifying機器を1つのレシーバーでまとめていた人は、レシーバーが2つ必要になる。ここは乗り換え前に確認しておきたい。

【弱点】

  • 新品での入手が難しい。現行はM575SP
  • Unifyingレシーバー専用。Bluetooth非対応でUSBポートを1つ占有する
  • 右手専用。左利きの人には向かない
  • ボールの掃除が要る。動きが渋くなったら外して拭く
  • チルト(水平スクロール)がない。横に広い表を扱うときは不便
  • 静音設計ではない。クリック音は普通に鳴る
  • 本体の角度調整はできない

レシーバー専用という点については、ひとつ救いがある。この機種は本体の電池蓋の中にレシーバーを収納できる。持ち運ぶときや長期間しまうときに、本体と一緒にしておける。紛失しにくい設計だ。

【向いている人/向いていない人】

以下は、後継のM575SPも含めた「親指トラックボール」全体の話として読んでほしい。

向いている人

  • マウス操作で手や腕が疲れる人
  • トラックボールを初めて試す人(親指タイプは慣れやすい)
  • 机が狭く、マウスを動かす面積が取れない人
  • ボタンの数より、覚えやすさを取りたい人
  • ひとつの道具を長く使いたい人

向いていない人

  • 左利きの人
  • 横スクロールを多用する人
  • ショートカットを大量に割り当てたい人
  • ボールの掃除という手入れを増やしたくない人

【まとめ】

M570は、2020年6月に買って6年以上壊れていない。ボールという可動部を持ちながら、掃除さえすれば動きが戻る。乾電池なので、バッテリーの寿命という終わり方もしない。この2つが、長く使えている理由だと思っている。

そして手が疲れない。これは腕を動かす操作を、親指の動きに置き換えたぶんの差だ。慣れさえすれば離れられなくなる、というのは本当だった。

ただし、これから買うならM570ではなくERGO M575SPだ。入手性の問題もあるし、接続方式と静音性が実用的に改善されている。操作の本質は変わっていないので、僕がここに書いたことはそのまま当てはまると思う。

トラックボールを試すか迷っている人に言えることがあるとすれば、ひとつだけだ。親指タイプから入ったほうがいい。持ち方が今までと変わらないので、覚え直す量が少なくて済む。僕が6年続いたのは、たぶんそこが理由だと思っている。


※本記事は、僕が2020年6月に購入し、6年以上使用している製品について書いています。スペックはメーカーおよび販売各社が公表している情報と、本体裏面の表示に基づきます。

※M570とM575系は仕様が異なります。接続方式、静音性、対応機能などが世代によって変わりますので、購入時は型番をご確認ください。後継機については未購入のため、公表されている仕様に基づいて記載しており、使用感の評価はしていません。

※センサー解像度については情報源によって表記が異なっていたため、本記事では記載していません。

※耐用年数を保証するものではありません。6年以上という使用期間は僕個人の事例であり、使用頻度や環境によって異なります。

※操作への慣れやすさ、手や腕の疲れの感じ方には個人差があります。手や手首の痛みが続く場合は、入力機器の変更で解決を図る前に医療機関にご相談ください。

※価格・仕様・流通状況・カラー展開は変更される場合がありますので、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。

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※本記事の作成にあたり、文章の構成・編集にAIを利用しています。掲載内容の最終確認は僕自身が行っています。


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